6月13日に開催される最新作『Soleil Levant』の試写会もさることながら、何かと話題が多いMagenta。FESN『overground broadcasting』の宮城 豪パートをきっかけに、世界的に注目を集めはじめた“ジャパニーズ・スタイル”の影響が色濃く見られるフランスのスケートカンパニー。
新たなトリックやスタイルを創造するイマジネーションに重きを置き、スケートを人種や文化を越えたひとつのトライブとして捉える。Magentaが掲げるスケート観は、FESNのメッセージや哲学を継承していると言っても過言ではないだろう。だからこそ、フランスと日本の強いコネクションが築かれ、昨年は森田貴宏のゲストボードがリリースされたのだ。そして先日、日本人スケーターのゲストボード第2弾がMagentaから登場。こちらもFESN同様、“ジャパニーズ・スタイル”として注目を集めるTightboothの上野伸平。
かつて、これほどまでにスケートを介して海外と日本の距離が縮まったことがあっただろうか? しかも待望の『Soleil Levant』は、FESNとTightboothが編集協力をした、いわばフランスと日本の合作。国境を越えて、双方の国が同等にアイデアや意見を出しあいながら作品が完成する。これは、これまでの日本のスケート史をみても異例のケースだ。
ようやく日本のスケートが本格的に世界の注目を集めはじめている。まずは2名の日本人スケーターが獲得したゲストボード、そして“ジャパニーズ・スタイル”が詰まった『Soleil Levant』に注目し、その事実を実感してみてはいかがだろうか。
--MK