スケートをすることのできない日々が続いている……。“仕事”を言い訳にしたくはないのだが、そもそもキャパの少ない自分だけに仕事を進めるのが遅く、「今日はスケートいくぞ!」なんて予定をしていながらも、結局は行けずじまい……なんてことの連続だ。今年は冬にスタートするビッグプロジェクトに向けて、とりわけバタバタとしているわけだが、こうもスケートができないとストレスはたまるし、身体にも良くないかなぁーなんて思ったりしている。
となれば次第にスケートへの想いも小さくなるかなと思いきや、これがどっこい気持ちは高まるばかりだ。そうそう、こちらVHSMAGをご覧のみなさんならお分かりになるだろうけれど、国内外の極上スケート映像が同サイトにアップされるたびに、「おおっ、やべぇ〜!」なんて、心躍らせながらモニターに釘付けになったりはしないだろうか。こと自分においては、まさにその最たるもの。頻繁にアップされる映像を心待ちにし、また仕事では有り難くも職業柄、さまざまな凄腕フォトグラファーからの極上のスケートフォトがことあるごとに送られてくる。そんな毎日を送れば、スケートができない日々が続いても気持ちをキープできるというものだ。あー、こんなに上手かったらな〜とか、海外へツアーに行きたいなぁ〜なんてね。とにかくすごくハッピーなのだ。
自分は決してプロスケーターになれるわけではないし、凄腕フォトグラファーやフィルマーのように写真や映像が撮れるわけでもない。けれど、雑誌の編集という仕事でつねにスケートカルチャーと関わりを保ち続けられるのだ。こんな幸せなことってあるだろうか。日本にはスケートボードの専門誌が少ないため、もちろんそこは狭き門だけれど、スケーター、フィルマ—、フォトグラファー、そしてハード&ソフトのスケートブランドとは別に、こうして僕らのようにスケートと密接に関わる仕事があるということも分かってもらえると嬉しいなぁ、と思う今日この頃である。
そうそう、現在は6/30発売の最新SLIDER Vol. 23に向けて、鋭意編集作業中であります。今回の特集はちょい前に話題になったVANS初のスケートムービー『PROPELLER』の全貌を紐解く一大特集。本編に登場するスケーターからディレクターのグレッグ・ハントまで総出演でその裏側を事細かに語ってくれています。ぜひぜひご期待ください!