うろ覚えの記憶ですが、これも20年位前だったかと思います。
何時もの様にストリートスケートで街中を徘徊し、深夜2時くらいだった様に記憶しているのですが、大阪マルビルの休憩スペースでビールを飲んでいました。
深夜なので周りに人は殆どいなかったのですが、同じ場に一人の中年男性が煙草を吸いに現れました。
どちらから話しかけたかは覚えていませんが、中国からビジネスの為に来ていた人で色々と雑談しました。
当時の俺は髪もピンクだったり青だったりでタトゥーも入っている、今でこそ若者の街では当たり前となった格好ですが、20年前の時代感で外国から来て、深夜の人気のない場所でそんな外見の若者と話をする様な人なので、一般論に縛られずに肝も据わったタイプの人だったのだと思います。
社会、経済の事に詳しくないので想像でしかありませんが、20年前の中国と言えば今とはかなり異なるかと思うので、それなりに中身も伴ったホワイトカラーの人だったのかもしれません。
今思えば当時の俺の片言の英語力で何故あの様な会話が出来たのか不思議ですが、あの時の会話で今でも印象に残っている事があり、それが今の俺の価値観に大きく影響を与えた部分があります。
あの時代の中国は恐らく今以上に社会主義の色が濃かっただろうと思われ、そもそも俺は親や誰かに洗脳された様な事もありませんが、何故か子供の時から左翼寄りの価値観に共感していた部分が多くあり、俺としてはその辺りの事を色々質問したのだと思います。
で、その時に言われたのは「君はまだまだ世界を知らない、例えば、我が中国の内陸部で生活する人たちがどのくらい貧乏な生活をしているか知っているか?資本主義はそれを変えつつあるのが現実だよ!」と生な話を聞かせて貰い、その辺りを起点に、物事に対する視点を、右や左ではなく、視野狭窄に陥らず、一旦、中立に見る事が大事なのだという実体験をしました。
実際、その時点での人生経験では海外にも数回しか行った事が無く、本当に世の中の事なんて何も知らないに関わらず物事を語っていた自身の稚拙さが身に染みたのだと思います。
世界の物事を自分自身で実体験していないに関わらず、情報だけに翻弄され、その聞きかじった情報をまるで自身の言葉かの様に自論を展開してしまう。
こんな事を言うと、「世の森羅万象を実体験するなんて不可能や!」と反論、揚げ足取りたいググル君もいるかと思うので、補足します。
人間には想像力があります。
なので、全ての世界の事実を実体験せずとも、基礎となる実体験、経験を基にその物事の本質を見極め、そこに更に想像力を駆使し物事を語る事を否定しているのではなく、基礎となる実体験、経験も無いに関わらずネット情報のみをベースに妄想力のみで語っている人達に違和感があるに過ぎません。
しかも悪意が無く信念めいている、だからこそより視野狭窄に陥ってしまう。
当時の俺同じく、この当たり前が理解出来ない人が多いのが世の現実なのかもしれません。
本当の世の中の物事を正確にとらえる為に必要なのは信念、感情ではなく理性。
その理性に基づいた事実認識ありきで役目を果たすのが信念や感情。
に関わらず、信念、感情が先に来てしまい理性を欠いてしまっている自己矛盾。
更に言うなら、自身の信念だと考えていた事は、実は信念ですら無く単なる個人的な思い込みに過ぎなかったのかもしれません。
そこに気が付けず、その思い込みに縛られると不幸の始まりです。
Part3 に続く。
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