先日、軽く紹介したWORLD ROUND UPという世界大会にて、日本からエントリーのISAMUが見事優勝を果たしました!!
で、他では読めない俺なりの見解を少し述べます。
まず、この大会はフリースタイルスケートボーディングというジャンルの中では名実共に世界最高峰の大会の一つです。
そこで日本のスケーターが世界一に輝いたという事です!!
また、そのタイミングに伴い、Rolling StoneのWEB版のコチラにてオーリーのみならず今のスケートボードの基礎となるトリックのほとんどを発明したスケボーの神様と言われる1人、ロドニー・ミューレンによるISAMUに関するインタビューも掲載されています。
イサム、おめでとう!!
で、ここからが俺の見解。
(ここから書く事は今の日本のメインストリームスケートシーン視点で書くので、フリースタイラー、バートライダー、その他の人達からは??とピンとこない部分もあるかもしれませんがご了承を。)
ですが、そんな一大ニュースに関わらず、何故かこの情報は日本のスケートシーンではあまり知られていません。
それは何故か?
皆さんは疑問に思わないでしょうか?
だって世界1位ですよ!?
しかも、オーリーを発明したスケボーの神様が、日本のスケーターの事を有名な海外のWEBメディアで褒めているなんて普通に考えてあり得ない!!
俺としての回答は、今の日本のスケートシーンは、既得権益や色々なしがらみの問題から、嘘、大げさ、紛らわしい、情報がとても多いのが悲しいかな事実、現実です。
また逆に、事実だからこそ皆に伝わっては都合の悪い人達の存在が為に、伝わるべき事実が皆に伝わらない事も多いです。
(勿論、単にタイミングが合わずでメディアの側が情報を取りこぼしてしまう場合もあるかとは思います。)
そういう事からも、折角のイサムの世界一も正当に評価されていないように俺は感じ、憤りを覚えています。
そんな状況を作っているのは基本的に情報発信出来る側の大人の責任が大きいのだと俺は考えています。
なので、俺はこの場でそれらを伝えようとするのです。
何故、そんな、嘘、大げさ、紛らわしい、が蔓延しているのに、誰も正そうとしないのか?
それらの多くは「ポジティブな表現や言い回し」と言う名の大義名分があるからです。
ですが、実はそれらの大義名分が為に、逆に日本のシーンの真の発展の妨げにしかなっていない傷の舐めあいになっているのが現実の現状だと俺は考えています。
どういう事かと言うと、事実としての本当の世界標準のハードルの高さを若い人達に伝えない(隠す)事によって、慢心してしまったり、努力に対する志のありどころなどのベースラインが低くなってしまうという状況を招き、正に井の中の蛙状態が続いている日本の現状になっているという事です。
多くの人が日本のメディアを通して知っているつもりになっている世界の中の日本のスケートレベルは、実際にアメリカ等に行って、その辺のスケーターに聞いてみれば本当の事とのギャップに気が付き愕然としてしまうかもしれません。
例えば、恐らく、現時点で最も世界に名の通る日本のスケーターと言えば、俺もこの場で頻繁に名を出す「世界のGOU MIYAGI」かと思いますが、これは、嘘、大げさ、紛らわしい、表現でない事は明白です。
ですが、その最も名の通るGOU MIYAGIですら、実際、アメリカに行って現地のスケーターに「誰か日本のスケーター知ってるか?」と尋ねると、全ての人がその存在を知っているわけではなく「一人も知らない!」という回答すら当たり前に返ってきます。
これが、世界の中の日本の現実なのです。
ですが、それら、大げさ、紛らわしい「ポジティブな表現や言い回し」をした方が恐らく、商業的にはバランスが良いのでしょう。
事実を開示したり、革新的な事に挑むような事は企業の本質である利潤の追求から外れ無駄なコストにしかならないという事です。
(俺は利潤の追求を否定しているのでなく、利潤ばかりに比重が置かれ、真の進歩に対する文化意識の欠落というバランスの悪さに違和感を感じているだけです。)
これでは、まるで、どこぞの胡散臭い通販番組の様です。
話を戻し、ですが誤解してほしくないのは「ポジティブな物言いが全て偽善だ!!」というヘイターな思考ではありません。
あくまでも事実として、その状況が日本に当たり前として蔓延してきたからこそ、50年以上もの長きに渡り、未だ日本のスケートシーンが何も本質的に進化していないのが良い証拠で、そこを正したいが為の物言いでしかありません。
中には「またこの人、一人で熱くなってネガティブな事ばかりぶちまけてるわ~!!」と思う人がいるなら、そちらこそ冷静になってよく考えてみて下さい。
だって、世界一をとった上に、オーリーを発明したロドニー・ミューレンに褒められるなんてあり得ない快挙を果たした頑張っている中学生の存在が、日本の多くのスケーターの耳に入っていない事こそが、どれくらい日本のスケート業界が歪んでいるかの良い証拠ではないでしょうか!!
「事実は一つだが、真実は人の数だけある」と言われますが、そこで、真の進歩を目指す為に必要な具体的プロセスとしては、まずは事実情報の発信、認識ありきの中で、次の段階としてようやく生産性のある「ポジティブな表現や言い回し」で各々の真実、見解を述べてこそ真の進歩に繋がるのだと思います。
ですが、多くの場合は事実情報の発信、認識の前に、無数にある主観や感情、営利優先の企業の都合を前提に「ポジティブな表現や言い回し」の名の基、嘘、大げさ、紛らわしい、各々の真実を前提に情報発信している事が多く、ここに矛盾が生まれてしまうのだと考えています。
この矛盾をシンプルに理解するには、人類の科学の発展は事実を事実として捉える所から始まり、だからこそ進歩出来てきた事と同じだという理解があれば難しい話ではありません。
分かりやすく言うと、科学技術の発展は"事実認識に基づいている"事が大前提条件になっている事は誰にでも理解出来るかと思います。
ここに主観や思い込み、各々の無限にある真実が介在してしまっては未だ人類は文明的な生活を送る事は出来なかったでしょう。
IPHONE等を駆使しネットなどの科学技術の発展による合理的生活を大前提に生活しているに関わらず(要は科学の発展に依存し生活しているという事実認識)、自分の都合にそぐわない時だけ事実を否定(科学の否定)し、自身の心地よい無限にある自分なりの真実を優先しているという事に他なりません。
実際、世の中の様々な物事の中で、絶対に科学的、物理的にあり得ない事を前提に自身の思い込みで逆切れしているクレーマーの存在はたまに見かける光景なので、世の中そんなものなのかもしれませんが「うちの子に限って!」ならぬ「俺に限ってそんな事はあり得ない!」という感じの人が多いのかもしれません。
バックトゥザ石器時代を求めている人はどうぞご自由に、といった感じですが、今の科学の進歩、発展、利点に依存して生活しているに関わらず、都合の良い時だけ自身の非科学的見解、自己矛盾が無かった事にしたい人が多いのだと思います。
勿論、人間だから仕方が無いと言われればそれまでですが(笑)。
そんな中、俺は俺の主観でシーンの真の発展を目指すべく、この様な発言があるのですが、そういう意味で今回のイサムの世界一に対して何故あまりその世界一だという事実が多くの人に伝わっていないかの理由として、やはり客観的な事実情報が前提になっていない可能性があるのではと思い、まさに、嘘、大げさ、紛らわしい、情報ではなく、ちゃんとした事実認識を前提に述べてこそフェアだと思うので説明します。
まず、フリースタイルスケートボーディングという競技種目についてですが、正確な数字は正直分かりませんが、メインストリームとされているストリートスケートボーディングに比べ体感的に競技人口の母数が数十分の一と少ないです。
なので、そこで人によっては「そんな競技人口の少ない種目で世界一といっても大した事ないわ~!!」等といったバイアスがかかってしまい、フラットな評価に繋がり難くなっている部分があるのかもしれません。
ですが、数字は根拠の無い例えで正確ではないですが、よく考えてほしいのは、仮にストリートスケーターの人口が世界に1000万人だったとします。
そして、フリースタイルスケーターはその100分の1、の10万人だったとします。
確かに相対的に比較すれば、母数は100分の1、と少ないですが、それでも10万人もいる中で日本のスケーターが頑張って世界1位になったのだったら、それは凄い事ではないでしょうか?
またディスする必要どころか、ストリートとフリースタイル、畑は違えど応援してあげる事が出来れば理想なのではないでしょうか?
もしかすると「分母が違うのにそこを誤魔化して世界一って言うても胡散臭いわ~!」みたいな感じの思考に囚われていたが為に、本当に正当な評価が出来ていなかった人も少なからずいるのではないでしょうか?
もし、そうなっていたのなら、やはりその状況を打破するには事実情報をちゃんと伝え「確かに母数はストリートに比べ少ないかもしれないけど、それでも数万人の中の世界一だ!!」と言う事を表明する事により、今まで何らかのバイアスがかかっていた人にもちゃんと評価して貰えるのではないでしょうか?
(これらの話は、ガールズスケーター、バートスケーター、等にも同じ事が言えると思います。)
実際、イサムのインスタグラムのフォロワー数を見て貰えれば分かりますが、4万人以上と日本のスケーターの中ではかなり多いうちの1人だと思います。
これはフリースタイルは母数が少なくとも、そんな中でも世界一だという事の証明の一つではないでしょうか?
確かに、子供や女性に対する評価は、そういう独自のバイアスがかかり純粋なスケーターとしての評価、フォロワー数ではないと考える人がいる事も想像つきますし、確かに今の世の中、そういう事は多々あります。
また、コンテストという性質上、ここ数年の日本のコンテストに対する勝ち方の教育の中で、世界標準からすると、日本人は「試合に勝っても勝負に負けている!」と言われるランで勝ってしまう人もいるかと思います。
けど、それも本人達ではなく、そういう教育を施してきた周りの大人の責任なのではないでしょうか?
若い人達自身は自分が大人達に教えられ信じてきた事を純粋に遂行するしかできません。
そんな中、何が本当に正しい情報か分からないと思う人がいるなら、是非、このイサムの優勝のランを見て貰えれば、今、述べたようなバイアス、勝ち方抜きで結果を出したと捉えても良いと俺は考えています。
確かに、中には、逆に絶対的に母数が少なすぎる競技人口の中で、嘘、大げさ、紛らわしく過剰評価され、事実、実力とは異なる評価をされてしまっている若い人がいる場面も散見します。
けど、それは頑張っている若い子達自身の責任ではなく、周りの大人達の思惑、都合に振り回されているが為に、嘘、大げさ、紛らわしくなってしまっているのではないでしょうか?
普通に考えて、40半ばで30年近くも未だあきらめず、止まらず走り続けている俺が、頑張っている若い人達を誰一人ディスしたいわけがありません。
というか、もし俺が40半ばにもなって、事実とは大きく異なる過剰評価をされている若い子相手に「ムキー、俺の方が本当は凄いぜ~!!」と、ちんちんを硬くして興奮しているのなら、俺の知り合い、友人達は今後、俺との付き合い方を考え直した方が良いと思います、結構危ない奴だと思うので。
ですが、周りの大人がその若い子達のレッテルを、嘘、大げさ、紛らわしい、表現をしてしまっている為に、日本のシーンの真の進歩を目指している俺としては、そんなウソ、大げさ、紛らわしい、レッテルを張られてしまっている若い人達を立場上、肯定的に評価してあげられない現実があります。
(正に、俺にとっての悲しい現実で、周りが変わらない限り、俺には何も出来ません。)
なので、俺の物言いは色々と誤解されているであろう事も想定内ですが、真の進歩の為にはそんな後ろ指、俺には取るに足りません。
そういう部分も含め、まずは大人の責任として事実情報をしっかり伝え、次の段階として、その中でもその状況を勝ち取るのがどのくらい大変だったかという事をポジティブで生産的な意見で応援してあげられる日本のシーンになってこそ、ようやく50年以上の日本のスケートシーンの負の歴史から脱却出来る時が来るのではないでしょうか?
もし、今まではイサムの優勝に肯定的になれなかった人達が仮にいて、もし今回の俺の見解を読み、何か考え方に変化があったなら、このイサムの優勝、是非、シェア、情報拡散宜しくお願いします!!
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