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(画像は何の意味も無いですがアホっぽくて面白かったので!!) 前回の更…
──何が本当の日本初?

2014.12.19

Screen-Shot-2013-06-07-at-11.29.38

(画像は何の意味も無いですがアホっぽくて面白かったので!!)

前回の更新では師走が為か、VHSMAGさんも忙しくしているようでFACEBOOK上でのシェアのタイミングがいつもと比べ大幅にずれてしまった事もあり、読んでくれた人も少なくなってしまった様です。
が、基本的には、濃い内容の為か、総合的に見ると中々それなりの成果が出ているのだろうと感じる事も多々あるこのBLOGです。
そこで再度、誤解の無い様に、俺のこのBLOGによる主な目的を述べておきます。

俺のこの場での最優先順位は日本のシーンの底上げです。
勿論、スポンサーやビジネスに絡めたプロダクツ紹介などをする時もあるでしょうが、その場合でも極力透明性ある情報提供を目指そうと考えています。

その中で、日本のシーンの底上げの為に事実として何が足りていないか、何が良くないであろう事なのか、また、それらを踏まえ何を変えていくべきなのか!!、などなどを、民営メディアであっても、このVHSMAGは「世界中に点在するスケートボーダーたちが生み出す情報を共有し、日本と世界のスケートボードシーンを繋ぐプラットフォームです。」と高い志をコンセプトにしている為、世界を目指す俺としては意志共感できる部分も多いので、極力中立性を保ってくれるであろうという期待と信頼を基に、このBLOGという場をお借りし「事実」である事を大前提にした情報をもとに俺のフィルタを通して色々とお伝えしていこうと考えています。

という事は、無限にある情報の中、情報選択の幅は俺の主観フィルタを通している段階で狭くなってしまいます。
が、事実と主観は相容れず、事実に基づいた主観は成り立たないと誤解している人も多いのかもとも感じています。
が、そんな事無いと思うので俺なりに説明します。

先日もこの場で述べた言葉遊びではありませんが、例えば、「俺はオーリーが世界一だ!!」と言っているスケーターが2人いたとします。
最初、どちらかが嘘をついているのかと思い、よくよく話を聞くと「高さ世界一」と「幅跳び世界一」で、2人とも世界一だという事は事実だとします。
そこで、出来る限りの中立を自称しているメディアがあるとするなら、両方の世界一を紹介出来ると理想かもしれません。
が、実際には情報を盛り込めるスペースもWEBベースならまだしも、紙ベースであれば限りはありますし、その中で、「高さ」「幅」どちらかしかお伝えできないなら、必然的に一般的に消費者層が興味を持っているとされる「高さ世界一」の人にフォーカスを当てた記事にせざる得ない部分もあるのでしょう。
が、もしその「幅跳び世界一」の人の出身国がスケート後進国で、その国内で快挙とされるなら、その人の自国のメディアが他の国の「高さ世界一」の情報を差し置いてでも自国の「幅跳び世界一」の特集記事を組む事は、民営メディアであるなら主観であり後ろ指をさされる事は無いのかもしれません。
また、逆に言えば民営なのだから、自国の「幅跳び世界一」のスケーターの話題には一切触れずに、自分たちのヒイキにしているスケーターばかりを持ち上げる記事ばかり書く事も本来は自由のはずでした。
そんな事聞くと、若い世の中の仕組みを知らない人は「そんなエコヒイキが当たり前なん???」とビックリしたかもしれません。

なので、少し話を逸らし、皆さんが今目を通しているこのVHSMAGも若い人達は無料で見れるのがテレビと同じく当たり前の様に感じているかもしれません。
が、これだけの膨大な情報を集め、整理し、オリジナルコンテンツを製作し配信するには相当な費用、情熱、労力、がかかっています。
俺がスケートを始めた頃にはあり得ない話だったので、皆さんに感謝を強制しようとは思いませんが、俺としては昔からの友人達が携わり運営していると思うと感慨深いものがあります。
特に編集長の梶谷氏は古くから凄くお世話になっている友人ですし、WEB担当者、デザイン担当者も昔から繋がっている人達です。
なので、これからも日本のシーンの発展の為に、末永い健全な協力関係を維持できれば理想だなと考えています。

そんなメディアも、その運営の為には広告費を払ってくれている企業ありきで成り立っていて、その広告費のおかげで皆さんは無料で閲覧できるのです。
早い話、テレビと同じです。
なので、その広告費を払っている企業の商品を多く押し出すのは、本来、インチキでも卑怯な事でも何でもなく、ごく当たり前な世の中の仕組みです。
昔と違い、そんな事くらいは小学生でも知っていてもおかしくない世の中で「暗黙の了解を暴露しやがって!!」と腹を立てる時代錯誤な大人がいるとは思いませんし、スケート業界だけ仕組みが違うと子供に思い込ませるメリット等、俺には理解できません。

そんな中、最近では、民営なのだから法さえ順守していればモラルなんて無視しても大丈夫という傲慢な発想のメディアや企業がそのモラルを問われて、そのメディアに広告を出している企業の不買運動などはSNSで一瞬で拡散してしまいますし、炎上させるだけの燃料もちまたに溢れかえっています。
前回も軽く述べた様に、そういう意味でも、まさにスケート業界も戦国時代化していくかもしれませんが、俺自身はそんな物事に振り回されずに、地に足をつけて頑張っていこうと考えています。

実際、スケート先進国であるアメリカのTHE BERRICSのメインスポンサーはNIKESBDC SHOESであるに関わらず、ライバル企業であろうADIDAS SKATEBOARDINGEMERICAのトップライダーがメインコンテンツで出ていたりもします。
詳しい内部事情までは知りませんし、実際はそれなりの理由があるのかもしれませんが、素人目に見ると流石は最前線のアメリカだなと懐の深さに関心してしまいます。

と話が完全に逸れそうなので一旦戻し、ここで仮に事実として「高さが世界で数十番」の人が、スケート後進国であろう他国のオーリーコンテストに出向いて1位をとったとして「世界一」と表現してしまったなら事実として異なり、結果嘘になってしまうと思います。
本当に今まで日本でスケートしてきて、この様な、嘘、嘘まがいの限りなく黒に近い灰色の情報が溢れかえっている事を痛感してきました。
キャリアも積み、その辺りの事も理解出来る様になり、「そういや、初心者の頃は雑誌で言うてる事と実情にずれがあって、何かが変やと思ってたわ~、それが原因やったんや!!」と今や大人になったスケーターの口から過ぎ去った過去の笑い話としてそういう話をよく聞きます。
が、今、現場で騙されているのは、防衛手段を持たない子供達なのです。
そこに違和感を持たない大人が多すぎる事に俺は違和感を感じています。
この時代、何らかの社会問題が起きると、facebook等で能動的ではなく、リアクションレベルで持論を展開したり、共感している風な態度をアピールする人は凄く増えたと思います。
が、果たして、その本質を理解しているのでしょうか。
「嘘は良くない事」と言うのは、幼稚園児レベルで教えられる事なのに関わらず、「うちの子に限って」ではありませんが、「まさか、俺自身が!!」と子供に嘘をつくのが当たり前の社会の片棒を担いでいる事にすら気がついていないのかもしれません。
そんな人が自分の事を大人と名乗り、純粋な子供に物事を教えるなんて正に負の連鎖なのかもしれません。

そういう考えも含め、更に言うなら、そのスケート後進国の自国のスケーターの「幅跳び世界一」の快挙に一切触れない様なメディアは、逆にシンプルに不自然で、中立性を欠かざる得ない大人の事情があるのだろうなと疑って見てしまうのは俺が偏屈だからではなく、世の仕組みを理解している大人なら多くの人が誰でも同じ様に感じているのが俺の主観ではなく現場の現実の実情です。

これ以上、この話を進めると本題である「何が本当の日本初?」から余りにもかけ離れるので話を戻しますが、この何回かの俺のBLOGの評価が良かった事も証拠として、今の世は皆が本当の事を求めているという事実からも、これからは嘘をつくようなメディアや企業は民意によって必然的に淘汰されていくでしょうし、この辺りの俺の物言いにも「ふむふむ!!」と耳を傾けている人も多いでしょうし、業界関係者においては「こんなややこしい奴、絶対にケンカは売らんとこ、巻き込まれたくないわ!」と考えるのがまともな大人の正しい選択でしょうし、「チョッパー、マジで大馬鹿野郎、最高!!」と大爆笑して更に俺のファンになってしまった社会不適合な大人が相当数いる事も想像するに簡単です。

という事で、メディアにまつわる話も今回は一旦置いておき、今から述べるこの例えで分かって貰えるかどうか分かりませんし、うろ覚えなので正確な情報ではない部分もあるかもしれませんが(部分的に事実情報ではないとしても個人的な記憶の問題に過ぎず、能動的に嘘をつく事とは似て異なります)、過去にはドメスティックブランドとしてはT19大瀧氏が当時の日本のトップライダーを引き連れて今で言うストリートリーグレベル(と、当時の状況を総合的に踏まえ俺は個人的に認識している)なサンフランシスコ(やったかな?)の大きな大会に参加して、尾澤彰氏が十数位で入賞を果たした快挙は日本初の事と記憶しています。

そして、近しく、最近では早川大輔氏が精力的に盛り上げているHIBRIDからは、かのTAMPA AMに何人もの日本人スケーターを引き連れてエントリーしたらしいです。
誰と誰が出たのか、結果はどうだったのかは俺は正確に詳しくは知らないのですが、過去にもTAMPA AMに出場した日本のスケーターも何人かいるし、それぞれが快挙だと思いますが、一つのチームから複数人のエントリーを果たしたというのも、一つの日本初の快挙だと思います。

また、指折り数えるドメスティックブランドの一つであるUNIFULやその他にも沢山のプロジェクトを抱えつつも、一般論でいう所の正統派のストリートスケートと言われる所で日本初の快挙を成したと言えば、間違いなく岡田晋氏などが筆頭に名が挙がって来ます。

それらの事実情報と同じく、俺が隙間とも言える独自の路線で日本初の快挙を成した事もまた同じく事実です。

その他にもここで述べきる事の出来ないくらい、先人が創って来た日本初も沢山あるかと思います。
要は皆頑張っているし、皆それぞれ目指す道で、事実としての日本初の快挙を成しています。
俺は同じ時代を生きて来た人達が、自身と同じく、いかに努力し頑張っているかは想像が出来ているつもりです。
なので、勿論、そんな皆に敬意こそあっても、反発心、敵対心、などある分けもありません。
皆から見ると俺と方向性が近いと思われているであろうGOU MIYAGIの事すらライバルとも思っていません。

己の敵は己のみです。

例えば、これは以前、TBPR上野氏にも話した事があるのですが、「俺ら(CHOPPER & THE OSAKA DAGGERS)と晋平ら(TBPR)って、シンプルに考えてビジネス的にも何らバッティングとか無いやろ、それやったら最大限協力し合った方が、お互いに得やんか!!」と。
「俺の所属するHEROINと晋平の所属するEvisenはテイストも違うんやから、そもそもが趣味嗜好の違うお客さんの取り合いみたいなんにはならんやろ!!」と。
(勿論、細かい部分を言い出すと多少はあるのかもしれませんが)
で、その時、晋平は「確かに、その通り!!」と柔軟に理解を示してくれました。
だからこそ、LENZ2で俺ら(CHOPPER & THE OSAKA DAGGERS)のパートを創ってくれた事により、俺らの認知度も上がったでしょうし、逆に俺らのパートがLENZ2のスパイスになった一部分もあるかもしれません。
まさに世に言う相乗効果が何かを示した証拠の一つだと思います。

更に言うなら、自分達よりもクオリティの高い事を成しているブランドの存在を初心者に隠そうとしたり、嘘をついて盛ったりする事で自分たちのブランドを売ろうなんていう発想は、他人の批判をする事によって自身の評価が上がると勘違いしている質の低い2チャンネラーの様なものです(「2チャンネラーの質が低い」とは述べていないので誤解無く)。
そんな情報操作の為にエネルギーを使う暇があるなら、スケーターの本質であるスケートの質を上げる事に精力を注ぐ事こそが、真にやるべき事のはずです。

仮に、岡田晋氏と俺が一般的に言われる正統派のスケート技術で勝負したとしても、HIBRIDのライダーの人達と俺が大会の順位で勝負したとしても、最初から土俵が違うのだから勝負して争う様な意味は全くないと俺は思います。
勿論、同じ土俵ならビジネス的にも総合的にもライバルと成り得る可能性もありますが、初心者でなければ、その土俵自体が違う部分は一目瞭然かと思います。
仮に音楽という大きな土俵で、ヒップホップ系のアーティストとPUNK系のアーティストが、どっちが上だの下だのと争う事にあまり意味がないのと同じではないでしょうか。
勿論、その市場の大半を牛耳れるようなビジネススキル、ポテンシャルを持っている人なら大きく話は変わるでしょうが、日本のスケート市場レベルのビジネスベースで考えて、よほどスタイルが似通っているブランド同士でない限り争うだけ時間の無駄だと思います。

まさに高山仁氏率いるSUNDANCE FLOWのキャッチコピーとも言える「競争ではなく共創」こそも今の日本のシーンの底上げに必要な発想なのかもしれません。

その様な考えも大前提に、俺の知る限り今の日本のシーンでCHOPPER & THE OSAKA DAGGERSのテイストと争わなくてはいけない存在を俺は知らないし、この場はあくまでも「CHOPPER」という人物を中心にしたBLOGになるので、必然的に俺の身の回りで巻き起こる事が主題になっているのを大前提とした、中立を目指した主観的なBLOGになってしまうのは必然です。

そういう事からも、俺とは違うベクトルで日本初の快挙を遂げた他の人達の事が俺のBLOGに出てこないからと言って、俺がその人達の事を嫌に思う理由がありません。
ですが、この数回のBLOGの内容に対する様々なレスポンスから感じたのは「俺が日本のシーンの底上げを図ろうとする物言い=現状の日本のシーン全てを否定している」と言った誤解がある可能性を感じました。

物事には役割があると思います。
先ほど述べた様に、一般的に正統派と言われる滑りでの向上を目指す人、大会の結果を目的とする人、国内シーンを盛り上げるべくドメスティックブランドの運営を頑張る人。俺の様に隙間でも良いから世界を目指す人。
要は個性と同様、人それぞれという事で、それらを相互に尊重しあえると理想なのでしょう。

そんな中、俺は単に子供に対して嘘が当たり前になっている現状に、日本の底上げを図るべく物申しているに過ぎず、その部分が問題なだけであり、誰の事も嫌ってもいませんし、排除しようとも考えていません。
もし、その辺りに誤解がある人がいたなら、今回のBLOGにて誤解を解いて貰い、その中立な視点で再度過去のBLOGを読み直して貰えれば違った見え方がしてくるはずです。

と少し真面目で辛気臭い話になってしまいましたが、スケートは本来楽しくあってこそだと思います。
という事で、オマケと言っては失礼ですが、大阪の重鎮の1人、DORCUSのボス、ヴェニス氏の熱い40歳誕生日チャレンジ映像を発見したので紹介します。

で、更にくどくて申し訳ないですが、おなじみの俺のフルパートの最後のオマケ的な映像で、俺も約2年前、同じく40歳誕生日チャレンジやっています。
本編後、最後まで見て無かった人も多いかと思うので是非、チェックしてみて下さい。
6:42あたりからです。

 

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ちなみに裏話としてはフラットまでの高さが2m20~30cm、距離は140cm程度で階段部分の最大高低差は3mオーバー、練習なしの1発勝負で、メイクする自信もあり意地でも乗りに行こうと思っていたのですが、いざトライしてみると頭上が低くかなり気になる上に、想像以上にレールの硬度が弱く踏み込んだ瞬間に折れてしまうのではと感じるくらいたわんでしまい、少し想定外な動きになってしまったのですが、それでも1発勝負だったので無理に乗りに行こうとした為に結果は以下の画像の通り。


見事、3ヶ月コースで足首をやりましたが、この時はテンションも上がっていた為、実はもう1回トライしました。
と言うか、そのもうワントライが3ヶ月コースへと長引かせたのかもしれません。
皆さんも、いい歳してアホな事はほどほどに怪我のないよう楽しみましょう!!

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CHOPPER
中村泰一郎:ナカムラ タイイチロウ
日本で唯一の国際プロスケートボーダー。
世界流通を持つBAKER BOYS DISTRIBUTIONの傘下ブランドHEROIN SKATEBOARDS所属。
世界流通で定期的にプロモデルをリリースしている。
世界的に知る人ぞ知るOSAKA DAGGERSのリーダー。

INSTAGRAM:@CHOPPEROSAKAJPN
FACEBOOK:中村泰一郎(CHOPPER) 
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