オリンピックが決まった事もあり、急加速で増えるスケーター。
なので、まだ初心者でVHSMAG自体も最近知ったと言う人も多いでしょう。
そんな中、今回紹介したいスケーターは、石沢彰氏。
神奈川県周辺を拠点に「イーさん」の愛称で親しまれ尊敬されている人だった。
何故、過去形になっているかと言うと、実は去年に47歳の若さで亡くなっている。
癌だったらしい。
俺はイーさんとは直接の交流はほとんどなかったが、20年ほど前に大会か何かで大阪に来ていて生で見た事があり、その時はバンクトゥバンクでノーリーブラインドサイドフリップをサクッと決めていてスキルで目立っていたのは勿論だが、後で年齢を知り更にビックリしたのが脳裏に焼き付いている。
当時は俺の感覚だと20代半ばでスケートを続けている時点で世間の目は冷たく社会不適合なイメージがあった。
そんな時代に俺より2歳も年上の20代後半のイーさんがエンジョイレベルではなく努力に伴うスキルを維持している事が俺には凄く共感できたし、こちらも負けてられないというモチベーションに繋がっていた部分もあるだろう。
無意識だが、俺が未だにその意識でスケートに取り組んでいる要素の中にはその様な経験も影響しているのかもしれない。
あれから20年経ち、世間一般では30歳を超えてスケートしていても珍しくない時代になった。
俺の考えるに、イーさんは日本のスケーターの現役寿命の引き延ばしに多大な影響を与えた数少ないスケーターのうちの1人という事だ。
よく聞くように、最初からあるレール、他人が作った歴史の後を走る事は難しい事ではないが、そのレール自体を創る側になるにはそれなりの覚悟がいる。
実際、お互い40代半ばになり多くの同世代のスケーターが消えいていく、もしくは完全エンジョイにシフトしていく中、イーさんや俺は20年前と変わらない志を維持している事は言葉なくしてもお互いに分かっていたのかもしれない。
と言うのも、ここ数年では以前と変わらず直接の交流や会話はなくとも、SNSの発展もあり、俺もイーさんの近況をチェックしていたり、向こうもこちらの動向を見てくれているのも分かっていたので、お互いコメントを書く様な事は無くとも、正に世に言う言葉が無くとも通じ合っていた部分があったのかも知れない。
これはイーさんに限らず、同じく言葉はなくともSNSを通して同じ志を共有しているであろう同世代が少なからず現場に生き残っている事を知れるのは自身のモチベーション維持にも繋がっているので良い世の中になったと感じる。
そんなイーさんや俺の様なタイプの人間が自分の思う様な生き方、志を維持していくには身の周りの人間の理解、サポートもありきだと考える部分もこの歳になると多い。
で、ここからが今回の投稿の目的で、話の流れがいきなり変わってしまうがご了承を。
これは個人的推測でしかないので申し訳ないが、そんな身の周りの人達に治療費などで少なからず金銭的負担をかけてしまい、もしかするとイーさん本人は少なからず無念に感じていたかもしれない。
今の世の中はかなりスピーディーに動いているので、皆は忘れてしまったとしても、イーさんの身の周りの人達の負担はまだ現在進行形の可能性もあるだろう。
(あくまでも俺の推測でしかありませんが、そこは今回の話においては重要だとは考えていないので、これまたご了承を。)
イーさんの癌の話が皆の耳に入った当時もスピーディーに色々とチャリティ活動していた人達もいて、そのスピード感は見習いたいと思いつつも、現実的には俺の能力、スピード感でしか行動出来ない。
なので、その俺のペースで何かできる事がないか考え続けていた。
と言うのも、熱しやすく冷めやすいのは俺は好きではないし、やはり人の為に何か行動する時に、自身の力量を超えた無理をしても持続出来ない、それでは本質的に健全でないと考えているからだ。
で、今回、時間は経ってしまったが、自分なりに思う健全な形でイーさんに恩返し出来る事が何か無いかと考えた。
基本的にスケーターで金持ちだという人は少ないだろう。
何を基準にお金が有る、無い、は人によってそれぞれ基準が違うだろうが、いずれにしても少ない負担で大きな成果につながる事は誰にとっても理想だと思う。
で、俺なりに考えた、俺にとって少ない負担でリターンが大きくなる可能性があるアイディアはこうだ。
次回に続く!!
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