パソコンを修理に出していたので久々の更新です。
色々と書きたい事も溜まっていたのですが、パソコンがない間の仕事を埋めるべく忙しいので今回はちょっとした告知&シーンへの悪口(笑)だけ。
先日からも述べているとおりSK8シーンは他のサブカルチャー等と密接に関わる事が多く、その中でも絵画、デザインにたずさわる人も多い。
そんな中、PUNKをバックグラウンドとしている人が描く絵でも先日紹介したオイドンのようなスタイルの人もいれば全く違ったスタイルの人もいる。
で、今回紹介するのはsavagesupportのTKKRさん。
とにかく、見てのとおり上手だというのは素人の人が見ても分かると思うし、一見、技術的には先日のオイドンの抽象的な絵とはかなり異なるかと思う。
そのスタイルの違いは第三者からみて一般的に技術的優劣ばかりで判断されがちだが、実は面白いのは作者本人にとっては案外そうでなかったりする事もある。
どういう事かというと、一見凄い技術力を持った絵を描く人自身が他人の絵を高く評価する場合に必ずしも技術的に優れている事を基準としているとは限らないという事。
それは、SKATEで例えるとクリス・ハスラムがダルや大阪ダガーズを評価してくれるのと同じに近いと思う。
で、今回のTKKRさんも例に洩れない。
というのも、実はTKKRさんは京都のスケーターのJHAIとも繋がっていて何やら二人で動いていて最近ファンジンをだしたようだ。
それを見ればわかるが、JHAIの描く絵は技術的に優れているか否かを判断基準としてみる要素はあまり感じられない。
だがこの二人の間に信頼関係が成立しているであろう事は、言うまでもなく一緒にジンを出している事からもわかる。
結論を言うと最も重要なのは、要はその人の価値観や創る物事の持つ「説得力」である。
技術力とはその説得力を証明する上での一要素に過ぎない。
だが、絵画、音楽、と分野を問わず含め、特に若い人のスケートに対する視点はまさに画一的であり多角的視野に乏しく、本末転倒してしまい技術力ばかりを優劣の価値基準でしか図れなくなっている場合が多い。
勿論、それらを分かった上で確信的に技術を最優先するなら、それはその人の真の個性であり説得力になり得、真の進歩につながるであろう。
が、現状、日本のシーンは模倣技術こそあれど、それ以外を含め総合的に見るとまだまだ海外のシーンに比べ何かが欠落しているように思う。
個人的な感覚としては、短期間でいきなり経済大国になってしまた国のお金持ちのお金の使い方の侘寂の無さが、真の文化的な意味も含めた先進国に影で小馬鹿にされているのと似ていると感じざるえない。
世界を目指すのであれば、そろそろその様な幅の乏しい評価基準をメディアも含めシーン全体で自問自答しなければならないのではないだろうか。