今回は初心者にも人気のノーコンプライという技の俺のインスタ動画リンクと各解説集?です。
最後のトリプルフリップなんかは恐らく世界でまだ俺だけしかやっていないかも?なノーコンバリエーションもあります。
初心者~上級者まで幅広い層の人に見てもらえるかと思います!
↑まずは、シンプルで基本形になるノーコンプライ集で初心者に向けた簡単HOW TOとしても見てもらえるかと思います。
恐らく、10年近く前に深く考えずに夜にサクッと撮ったものなので画質は悪いですが、それぞれスローもあるので理解しやすいかと。
ポイントを軽く述べていきます。
まず最初に、この動画ではシンプルすぎる為に撮影していませんが、最も基本になるフロント180ノーコンプライを説明します。
実は最もシンプルな180ノーコンですが、初心者から見た目は同じに見えても基本動作が大きく分けて2パターンと異なります。
1つ目は最も簡単で初心者におすすめの方法ですが、前足を地面に置いた後、完全に前足に体重を乗せた状態で、後ろ足が一旦テールから空中に離れ完全にフリーな状態から再度テールを狙って蹴るやり方。
ワン(前足を下す)、ツー(テールを蹴る)、スリー(板に乗る)、といった感じで動作が3段階に分かれます。
SNSでよく見かける流行りのコンボ系などはこの体重のかけ方が基本になっている場合が多く、良くも悪くも誤魔化しがきかせやすく、そんなに練習せずとも比較的上手いっぽく見せかける事が出来ます。
なので、初心者で手っ取り早く格好つけたい人はまずはこのやり方がおススメです(笑)。
ですが、この方法ではシンプルな180ノーコンまでは簡単ですが、着地後の更に180リバート(トータル360°)まで狙うとなると板より上半身(頭、もしくは肩の位置)がワンテンポ回転が遅くなりがちで体の上半身と板の位置に大きなずれが出てしまうのでリバートまで狙いたい人には不向きな場合もあります。
なので、リバートまでテンポよく狙いたい人は2つ目のやり方として、ここでやっと映像と同じ体重のかけ方になるのですが、体重の両足に対する比率やタイミングが全て変わってきて難易度が上がり、こちらは先ほどの3動作が、2動作に近いイメージとなります。
先程との違いは後ろ足にも少し体重を残した状態から、ワン(前足を地面に下すとほとんど同時にテールの上に置いていた後ろ足の体重のためにテールも地面に当たる)、ツー(板に乗る)、と2動作で終了します。
細かい所は文章で説明するのは面倒なので(笑)動画を良く見て貰うと分かりますが、前足を板から抜いた時に必然的に後ろ足の体重でテールが地面に当たるタイミングで力を調節しテールをヒットします。
このやり方だと、板が180方向に回転するとほとんど同じタイミングで上半身(頭、もしくは肩の位置)も回転方向に回っており、180で着地した後のリバートが問題なくスムースに行きます。
逆に言うと、リバート(トータル360°)が出来ない人は、1つ目のやり方で板を蹴っている為、板の位置に上半身(頭、もしくは肩の位置)が追い付いていない事が原因の場合がほとんどではないでしょうか。
動画を良く見ると分かりますが、(レギュラースタンスの場合)板を蹴った直後から横回転している時はノーズの真上上空には左肩、テールの真上上空には右肩がほとんど同時についてきているのが分かるかと思います。
この基本的な板の位置と上半身(肩の位置(もしくは頭の位置))の相関関係をしっかり理解していれば、その他のバリエーション動画も良く見ると分かりますが、バックサイドになっても他のバリエーションになってもシンプルなリバートを入れる基本は大体同じと考えて良いのでノーコンの幅が広がるかと思います。
ちなみにバリエーションの中でニー(膝)フリップ、ビッグスピンリバート、と順番的にも一見、難しそうなのが出て来ますが、がむしゃらにやるのではなく、ポイントをしっかり理解した上で練習すれば、実はそんなに難しくはありません(実際、この動画も全て1時間程度で撮った様に記憶しています)。
俺の思うにこの動画のバリエーションの中で最も難易度が高いのは、バックサイドノーコンから回転の進行方向ではなく元に戻す側のリバートです。
90°程度回って90°程度戻す、感じで誤魔化すのであれば出来る人は多いかと思いますが、この映像の様にちゃんと180°回ってから180°しっかり戻そうと思うとかなり難易度は上がり、ちゃんと綺麗に出来る人は比較的に少ないかと思います。
(先ほどは、基本的に、肩の位置(もしくは頭の位置)と板の位置はほぼ同時に回転すると書きましたが、勿論、全てではなく、今回のこの動画の例だと、ニーフリップ、ビッグスピンなどは板に回転をかける為に少し全体的なタイミングがずれています(ゼロコンマレベルですが)。
なので、ビッグスピンリバートは良く見ると少しリバートのタイミングが遅れているのを無理やり回っている感があるのが分かります。)
という事で、基本的な動きは最初の動画だけで網羅しているかと思います。
ここからは少し難易度が上がるので、初心者の人には「こんなバリエーションもあるんや~!!」と参考程度にして貰えればと思います。
http://www.instagram.com/p/BIZ-WjhhoHL/
📹:hamaji_photo
↑技の正式名称は俺も知らないのですが、フロントサイドビッグスピンヒール(?)の様な回り方のノーコンプライと、その同じ技のスイッチのライン。
実際、ヒールは使っていないのでヒールと言うのは間違っているかもしれませんが、回転方向はそんな感じです。
これも見た目は難解でも説明すれば実は簡単で、案外、ロジックを深く考えず、兎に角、映像を見た感じのイメージのままにつま先をしっかり踏む事と体をちゃんと捻る事さえちゃんと出来れば、あら不思議、本人がロジックを理解していようといまいと案外勝手に回ってくれます。
実際、俺自身このトリック自体あまりやったことが無い中、いざやってみると簡単にすぐに出来てしまったので恐らくスイッチも難しくないであろう推測でやってみたらほとんど練習せずにすぐに出来た事から、何か他の重要な撮影の日に時間が1時間ほど余ったのでついでに撮影してみた感じです。
ここで一言添えておくと、練習せずに出来たと聞くと才能があるとの誤解を受けそうですが、そうではなく俺は普段あんまり"技"自体の練習はしません。
俺が主に練習するのはスケートボードの基本的な力学的な動きをしっかり理解する事を意識した基礎練習ばかりを主にやっています。
なので、その基礎練習内容がハマる技であれば、事前に動きが想像出来るので練習せずとも出来る技も出てくるという事です。
才能にかまけてサボっていても出来てしまう様な天才ではありません(笑)。
というか、俺の推測ですが本当に上手な人の殆どは近い考え方を持っていて基礎を重要視している人が多い様に感じます。
たまにBATBなんかを見ていて、恐らく生まれて初めての技を出されても無事メイクして返してしまう場面などは恐らく同じ様な感じで練習している人だからこそ出来る事なのではないかと推測しています。
で、ここで興味深い事を述べると、先程の理屈にも共通しますが俺は技の練習をする時は基本的に論理的理解(ロジック)から求めます。
ですが、今回の様に深く論理的理解が無くとも出来てしまう事もあります(勿論、実際はちゃんと物理に基づいていますが)。
要は論理思考を捨て直観に従った方が結果に近道になる場合もある。
なのでどうしても難しくて中々出来ない技を練習する時は、常にその論理と直観の両極のバランスを保ち、理屈で考えてできなければ直観に従う、直観に従って出来なければ理屈を考える、との双方を行き来する様にしています。
面白い話として、若い時には、練習せずとも感覚でサクッと出来てしまう技の多くは、論理的な理解を求めている自身の美学の中では納得いかず、折角労せず出来る様な技ほど敢えて捨てていく、という独自で変な考えを持っていました。今となってはそれが良かったのか悪かったのかは俺にも分かりません(笑)。
スケボーはそんな事も含めて面白いと思います。
要は、世の中全ては物理、摂理に従ってしか動いていない事実を前提に、物理、摂理を知らなくとも出来てしまう事もあるという事実でしょう。
だって、世の殆どの人は、電気、パソコンの仕組みなどいちいち理解していませんが、皆ちゃんと活用しているではありませんか(笑)。
http://www.instagram.com/p/BVGqY75geJI/
📹:WAREMEMBER
↑で、次は最近インスタにアップしたばかりのスイッチバックサイドビッグスピンノーコンプライリバート、撮影自体は4~5年前。
案外、当時としては難易度が高かったはずなのに、当時は先を行き過ぎていたのか、本当にスケートを理解しているマニアックな一部の人からしか反応が薄かった当時としては最新トリック。
そう考えると「ノーコンプライやボンレス=全てオールドトリック」と考えてしまっている若い人も多い世の中になったのかという事でしょうか。
ノーコンが主流だった80年代後期には、まだスイッチスタンスは一般的ではなかったのと、うろ覚えですが、ノーコンビッグスピン自体も無かった気がします。
と言う意味では、スイッチでノーコンビッグスピンをやるというのは単なるサンプリングミックスレベルでしかなく、クリエイティブ(創造的)ではありませんが、かと言って古いトリックというわけでもありません。
書いていて、ふと思いましたが、単なるサンプリングの集合体をクリエイティブ(創造的)だと、ごちゃ混ぜになってしまっている若い人が多い理由は、メディアに携わっている側の一部の人達自体が、クリエイティブ(創造的)という概念の本質を理解していないに関わらず、大人ぶりたいが為に背伸びして若い人に語ってしまっている場合も多いのでは?と思いました。
(勿論、サンプリングの集合体が、時と場合により、クリエイティブ(創造的)な物事に成る事もある事は分かっていますので、野暮な突っ込みは無しでお願いします(笑)!!)
話を戻し、スローで見ると少し地面に足が触れているようにも見えるかもですが、ちゃんと詰まらずに回っているという事は、恐らく体重自体がかかっていなかったのだと思います。
俺の美学の中では許容値かと。
と言うのも、勿論、時間が余っていれば撮り直したのでしょうが、そこのクオリティを上げる時間があるなら別の技を撮った方が良いとの判断だったと思います。
↑最後はノーコンプライダブルフリップとノーコンプライトリプルフリップ。
初心者の人に説明するとストレート(真っすぐ)ノーコンプライから縁石にデッキを当てる事により、その反動で板にフリップ回転をかける技。
それの2回転と3回転。
ダブルフリップは比較的簡単なのでたまに見かけますが、俺の知る限りトリプルフリップは世界でも他に見たことがありません。
しかもこの動画、スローの時に良く見比べて見て貰うと分かりますが、興味深いのはダブルとトリプルで回転方向を使い分けています。
ダブルはヒールフリップ側の回転、トリプルはつま先側 フリップの回転になっています。
トリプル撮影の撮影当初、肉眼では回転数が分かり難く、初日メイクしたと思って帰ってからパソコンに繋いでスロー再生させると2回転しか回っていなかった為、次の撮影ではノートパソコンを現地に持参で回転数を確認しながらの撮影でした(笑)!!
これもスローで見るとつま先が地面についている様ですが、かかと側もちゃんと板の上に体重が乗っているので俺的にこだわる部分ではないかと思い許容値です(笑)。
(この撮影はGOPROを使用)
ちなみに異様に丈の短い夏使用のパンツは、数年前からの俺の夏の定番で、実は貰い物のディッキーズのカスタム。
セクシャルマイノリティに偏見を持った人やトレンドへ振り回されている人へのアンチテーゼを含めた茶化し。
去年までは変態的にも見える丈の短さは、案の定の先読み通り今年くらいから一部トレンドになってきたので、44歳にして未だトレンドを追う事にアンチの俺は目的達成したかの如く、今年は封印の予感?(笑)。
という事で、ごちゃごちゃ理屈をテキストベースで説明しましたが、ノーコンプライに限らずどんな技でも共通する事ですが、上手くなれない殆どの人の共通項は何かと言うと、練習量、努力量が少なすぎるという所かと思います。
逆説的に言うなら、上手くなるための最も簡単で普遍的な一番の秘訣は練習量です(笑)。
是非、頑張って下さい!!
俺のインスタグラム
OSAKA DAGGERS web site
OSAKA DAGGERSの通販ページ
俺を含め、OSAKA DAGGERSの面々が身に着けている物は自身達の手によりD.I.Y.(ハンドメイド)で作られている少数生産の物がほとんどです。
なので、そういう理由からも映像を見て独自のテイストを直観的に感じ、興味を持った人は是非これらのリンクもチェックしてみて下さい!!
世界に認められた日本では数少ない物事の数々がそこにはあります!!