CHOPPER & THE OSAKA DAGGERSが、また…
──THE SKATEBOARD MAG 「one day in skateboarding」
CHOPPER & THE OSAKA DAGGERSが、またもや、日本のスケーターが世界標準を目指すべく為の初の前例をつくりました。
THE SKATEBOARD MAGとは、日本版が出ていないので、日本の若い人にはあまり知られていないかもしれませんが、THRASHER、TRANSWORLD、と並ぶ世界三大スケートボード誌のうちの一つです。
そんなTHE SKATEBOARD MAG誌のオフィシャルWEBサイトのTOPページにて、CHOPPER & THE OSAKA DAGGERSを荒川晋作氏が撮影した写真が1週間にもわたり、掲載されました。
(2週間以上経ってしまい現時点ではすでにトップページでは見れなくなってしまっています。VHSMAG内のコラムにてもその事に触れて貰っています、是非チェックしてみて下さい!)
URLを見ると分かりますが、WEBとはいえ、TOPページという事は雑誌でいう表紙にあたる部分です。
6枚の画像がスライドショーの様な形で切り替わっていくのですが、最初の2枚は定型化されているので、実際に選ばれる可能性があるのは4枚のみ。
それが週替わりで差し替えられていくようです。
その枠に入っている一部のスケーターを紹介すると、エリック・コストン、ショーン・マルト、ブランドン・ウェストゲート、カレン・カプレス、ブライアン・ハーマン、等々の世界に名だたるトップライダーばかりです。
それに併せ今回の俺の様にそこまでの認知度がなくとも、それらレベルの写真に匹敵できると認められた写真ばかりで構成されています。
その位置に日本のスケーターの写真が1週間もの間置かれたのは、日本のスケートの歴史40年以上の中で、俺の知る限り初の事です。
日本の将来のシーンをになうであろう若いスケーターの為に、いつものごとく更に説明します。
日本国内のスケーターが何人いるのか詳しい事は分かりませんが、少なくとも数万人はいるであろうと思われます。
そんな中、日本のスケートボード専門誌に写真を掲載して貰えるというのは、ごく一握りの人達だというのは皆も知っているかと思います。
が、更に世界で発売されているスケートボード専門誌に日本のスケーターが掲載されるというのは、その数十、数百倍、倍率が高く、更に狭き門となる事は想像に難しくないと思います。
そんな状況下、過去40年以上の日本のスケートの歴史の中で、日本のスケーターが世界誌に掲載された事は少ないとはいえ何度かはありました。
例えば、スポンサー企業がバックグラウンドで動いてくれることにより、タイアップ的な形で、アジアツアーやジャパンツアーと銘打った企画で海外の有名ス ケーターが日本を訪れたり、またそれに同行した世界誌の撮影スタッフが写真を撮っていく中に日本のスケーターが露出するという事はまれにあります。
実際、俺自身も記憶しているだけでもそういう感じでなら、何度か世界誌に露出した事はあります。
また、世界三大誌ではなく、単に海外誌やローカルジンとなると更に多くの日本のスケーターも露出しているかと思います。
(勿論、その時点でも日本のスケーターにとっては十分ハードルが高いのですが。)
が、今回は、今までのそれらとは異なるハードルの高さを超え、世界に評価されたのだと俺は考えています。
そんな今回の経緯を説明します。
ある日、突然、メールが来ました。
送信元を見るとなんと、THE SKATEBOARD MAGの発起人の1人で、アメリカのスケートボードシーンの立役者のうちの1人でもあろう写真家のグラント・ブリテン氏から直々のものでした。
グラント・ブリテン氏 とは、一例を示すと、80年代のボーンズブリゲード黄金期とも言われる時代に、かのトニー・ホーク、ロドニー・ミューレン、スティーブ・キャバレロ、ラン ス・マウンテン、トミー・ゲレロ、等の今やレジェンドと言われるスケーター達の若かりし頃に彼らを精力的に撮影していた超大御所カメラマンです。
(勿論、ボーンズブリゲード以外にもマーク・ゴンザレス、ナタス・カウパス等々、その他多くの今やレジェンドと言われる人達も撮っています。)
そんな人から直々にメールが来たこと自体かなり驚きました。
と言うのも、アメリカの現場で今活躍しTHE SKATEBOARD MAGに写真を提供している名のあるカメラマンはすでに何人か繋がりがあったのに関わらず、彼らからではなくそのボスとも言える人からメールが、スケート後進国である日本の一スケーターに直々に来るとは想像もしていなかったからです。
そしてその内容は今回の企画「one day in skateboarding」に参加しないかというものでした。
主旨としては、THE BERRICSのアニバーサリーにあたる12月7日に24時間を使い世界各地、同時にスケートボーダーが存在している所を収めて一つにまとめるというのもでした。
全世界の26エリアのグループに声がかかったようですが、その半数以上はアメリカ国内の主要エリアとグループで、ロサンゼルスは勿論、サンフランシスコ、 サンディエゴ、ニューヨーク、フィラデルフィア、ポートランド、タンパ、等々の世界的にも名の通ったスケーターを輩出しているエリアのグループばかりで す。
次いで、ロンドン、パリ、バンクーバー、バルセロナ、サンパウロ、といったスケートの盛んなエリアのグループに声がかかる中、何故だかスケート後進国である日本からも唯一、CHOPPER & THE OSAKA DAGGERSもお誘いを受けたのです。
そんな世界レベルの企画に、厳選されたグループしか声がかからないとは言え、26グループもいるという事は仮に1グループ10人いたとすれば、撮影される被写体は260人いる計算。
ロサンゼルス、サンフランシスコ等なら著名なスケーターを集めただけでも1グループ10人ではきかない事を考えると総参加人数は数百人とすら推測できる状況です。
そんな中、THE SKATEBOARD MAG誌のページ数、企画内容を考えると、オフショットや小さな写真を含めても採用されるのは100枚程度。
多くのグループが世界の最前線を走っているであろう26グループ、推測で数百人の中で下手すると、良い写真が無ければ、1枚すら使われず最初から声がかからなかった構成に誌面が出来上がる可能性すらあるかもなとも考えていました。
が、結果としてはオフショット、小さなものも合わせて、CHOPPER & THE OSAKA DAGGERSで合計4枚の写真が掲載されました。
そして、そのうちの1枚が1ページフルにての掲載となりました。
それだけでも本望と思っていた所、その1枚が冒頭で述べた様に雑誌でいう所の表紙にあたり更に狭き門である、WEBのトップへと躍り出たという結果となった次第です!!
これは自画自賛と言われようが、後に続く日本のスケーターの為に事実として伝えると、本当に過去40年以上の日本のスケート史の中には無かった快挙です。
単純に日本のメディアに出ること自体も一般のスケーターの人からすると大変で、表紙を飾るという事は更に数十、数百倍の倍率が上がる中、、世界レベルのメディアのトップに掲載されるというのは、そこから更に数百倍は大変な事かもしれません。
下手すると、また今後数十年、この様な出来事は日本のスケーターには成し得ないレベルかもしれません。
が、それは、今、これを読んでくれている若い人達が、どの様に頑張っていくか次第で、いくらでも変えて行く事の出来る未来だと思います。
そんな想いの基、世界を目指している日本の若いスケーターに、俺なりの方法にはなりますが、出し惜しみなく色々と助言出来れば本望だと考えています。
勿論、中には俺の方法とは違った新たな他の方法で世界に出ていく人も出て来るかもしれませんし、それはそれで素晴らしい事だと思います。
また、正統派と言われる方法で世界標準に達する人が日本からも出てくれば最も理想なのかもしれません。
が、同時に闇雲に理想論を唱え続けるだけの、古いタイプの人達が、俺より年齢も若いに関わらずまだまだ沢山いる事実も感じます。
そんな人達が、成果の出ない古い持論を未だ維持している事により、本質的に40年以上経った今も昔と何も変わらない、世界の中のスケート後進国日本、のシーンを作っている部分があるとも感じます。
この歳になり、それも仕方がない一つの世の摂理だと捉える様になったので、理解できない人を捕まえてまで語ろうとは思いません。
ですが、俺としては、これを読んでいる俺の事を支持してくれる想像力を兼ね備えた若い人達にだけでも、本当の事、方法をちゃんと伝えていければなと考えています。
その考えの基、説明すると、俺が偶然で成し得るほど簡単な事ではない「世界標準」にどうにか手をかける事の出来ている理由は明確にあります。
俗に言われる正統派で世界を目指す理想は俺も20年以上も前の時点で重々理解し、自身も理想としていました。
に関わらず、何故、俺が今の様な独自で特殊とも言える方法でここに来たのか。
事実、現実を直視する事により、俺の場合に限っては正統派と言われるスタイルでは世界に行けない事を理解したからです。
だからこそ、俗に言う正統派とは異なるネクストレベルで構築した方法で俺は世界に向かい、その方法も正しかった事を日本のスケーターにも向けて証明しているのです。
(似たような内容は過去の俺のBLOGにも沢山あると思うので、まだ読んでなかった人はそちらにも目を通して貰えればと思います。)
具体的に説明するなら、思考停止し想像力を失ったオッサンスケーターが今の若くてスキルのある子達を目の当たりに、若かりし頃の自分達と相対比較して「凄い、上手い、ヤバイ、世界レベル!!」と客観性に欠いた間違った評価をしているからです。
時代は進んでいるのですから、スケート自体のあり方が全て進化しています。
最前線のアメリカ等は、それ以上に進化率、進歩率は上がっているわけです。
俺は数年前、アメリカのスケート業界の中心にいるであろう多様なコネクションを持った友人に、軽い感じで「どこか、いい感じで俺をサポートしてくれるシューズメーカー紹介してよ!!」と言いました。
その時帰って来た答えは「チョッパー、お前、ほんま世間知らずやな~、こっち(ロサンゼルス)では今、例えばスケート歴15年とかで、めちゃくちゃスキルのあるまだ10代の奴が死ぬほどごろごろいて、みんな必死にスポンサー獲得の為に頑張ってんねんで~!!」と。
そして数年経ち、今、例えばクリス・ジョスリンの様な若くて凄いスケーターが出て来て、その時の言葉の意味を痛感しました。
そして、ここで考えなくてはいけないのは、その時の言葉をちゃんと想像力を持って含め考えると、クリス・ジョスリンの予備軍レベルの更にこれから数年内で出てくる凄いスケーターがごろごろアメリカにはいるという事です。
本当にそのレベルのスケーターが日本にもいるなら、「凄い、上手い、ヤバイ、世界レベル!!」と評価し、世界に目指すべく真の分別をついている大人がサポートしてあげるべきだと思います。
が、本当に今、日本にそのレベルのスケーターはいるのでしょうか?数十年前の自身の時代と比較して「凄い、上手い、ヤバイ、世界レベル!!」と本人が誤解し間違った方向へ進むような状況を作ってはいないでしょうか?
そのアメリカの最前線にはごろごろいる、めちゃくちゃスキルのあるクリス・ジョスリン予備軍の様な多くの子達と相対比較して、客観的に横並びレベルで「凄い、上手い、ヤバイ、世界レベル!!」でなくては、実は今までのその時代、時代の中で、日本では天才と言われても、結局、世界には通用しなかった今までの日本のスケーターと何も変わっていません。
その事を理解しない限りは、いつまでたっても、その世界との差は平行線で埋まる事無く、永遠に世界標準レベルには成れない事を理解していないのです。
俺は20年ほど前にそこに気が付きました。
当時、俺の中で世界の最前線と言えばエリック・コストンでした。
最新のエリック・コストンのビデオパートを見ては、数か月以内には同じ事を出来る様にしようと目指していました。
実際、全てとはいかないまでも、ある程度の回し技とかであればコピーは出来ていました。
が、ある時にそれが無意味である事に気が付いたのです。
それではいつまでも後続でしかなく、超えるどころか横並びにも立てないと。
かと言って、エリック・コストンと自身を冷静に比較した時、限界まで練習してもエリック・コストンのスキルを超える事は自分には不可能だと悟ったのです。
それは諦めの言葉ではなく、単なる客観性を持った事実認識にすぎません。
なので、理想と現実の違いをしっかり認識し、正統派と言われる滑りで世界に向かうには自身にはスキルが不足していると客観的に見極めたのです。
ですが、そこで諦めるのが嫌だったので、今の様な手法を構築していき、その様な方法であれば日本のスケーターでも世界に出ていく方法がある事を証明、前例を創っているのです。
俺は成果主義者ではありませんし、成果が出ずともプロセスに対してもちゃんと評価しようという考えを持った人間です。
が、結果も出せていない人がエゴとも言える持論を振りかざした所で説得力を持たない事も世の常です。
それを前提にCHOPPER & THE OSAKA DAGGERSは日本のスケーターとしては世界に向けた数少ない実例を一発屋で終わらず数度にわたり証明しています。
に関わらず、未だ認めたくない妬んだ気持ちを持った人や、あの人達は別物と言うレッテル張りをして、子供達の感性を捻じ曲げる様なオッサンスケーターも存 在するのも世の常かと思いますが、そんな人達と向き合う様な無駄な時間もありません。
本当の物事を見極める力を持った若い人達のモチベーションに繋がるべ く、これからも更に日本のスケーターの世界レベルでの快挙を成すべく、慢心せずに数少ない日本代表のうちの1人として頑張っていこうと考えています。
とにかく、これも参加してくれたTHE OSAKA DAGGERSの面子や関係スタッフや友人達、そして要となった写真家である荒川晋作氏、また応援してくれている皆の協力の賜物かと思います。
引き続きの応援、協力宜しくお願い致します、ありがとうございます!!
ちなみにTHE SKATEBOARD MAG誌自体はアメリカでは先月の24日の発売ですが、輸入品なので日本では少し遅れての発売になります。
日本で発売される時には追って詳細を報告しますので是非チェックの方、宜しくお願い致します!!
THE SKATEBOARD MAGの日本の取扱店の問い合わせ先
アドバンスマーケティング株式会社
tel 029-839-2020
追記
スケートボードシーンで世界標準と言うと基本的にアメリカが最前線を走っている事は多くの人が知っているかと思います。
日本のスケートボードシーンというのは、世界標準レベルと比べるとまだまだ後続を走っている状況が現実です。
ですが、インターネット、SNSの発達で最前線のアメリカの情報が瞬時に入って来る事もあり、そのレベルが日本もまるで横並びかの様な誤解をしてしまっている若い人達が多いのも現実かと思います。
実際はアメリカの中ですら、その中心とされるロサンゼルス周辺とそれ以外の場所ではかなりのひらきがあるようです。
そこから更に2番手とも言えるヨーロッパ、カナダ、オーストラリア等のシーンがあり、更にその下、3番手もしくはそれ以下の部分に日本やアジアのシーンがあるのが現実です。
実際の所、アメリカの最前線からすると日本のスケーターはライバル視されるまでに至る事すら無く、もはや空気の様な存在だというのが正直な所かと思います。
例えると、同じアジアでも日本より更にシーンの小さな国々のスケートシーンの事を日本のスケーターの大半は気にもとめていないし、ライバル視もしていないし、その国々で名のあるスケーターの名を殆どしらないのと同じです。
正にアメリカの最前線からすると日本のシーンは同じ様な感じです。
そう言われると日本のスケートシーンがどのくらい世界の後続を歩んでいるか、やっと想像出来るかもしれません。
人によっては俺の発言をネガティブで夢が無いという表現をする人もいるかも知れませんが、そういった人の存在が日本のシーンの真の底上げの妨げになってきたのだと思います。
実際、そんなシーンが基、この40年以上日本から世界に出れた人が殆どいなかった事、また逆説的に言うなら、そこに反した言動で事実世界に出た俺の存在がそれを証明しています。
子供相手に絶対に手が届かないのが分かりながら、さも届くように見せかけたお菓子をぶら下げ、それを「夢を与えている」というアホな事を言う卑怯な大人に騙されている子供達を黙って見ぬふりをしようとは俺は考えていません。
まずはそういった現実を知る事が大事だと思います。
なので、日本のスケートシーンの真の進歩の為に、今後も本当の物事を白日のもとに晒し続けていこうと考えています。
ご理解宜しくお願い致します!!