スケボーに上手く乗る。
とにかく上手く乗ってカッコ良くなりテーなぁ〜
と若い頃思ってどうしたらいいのかわからない日々が続いてたある日
そうだ!ダウンヒルいっぱいやれば上手くなれんじゃね?
板の上に長く居るから!って単純な発想で!笑
俺の住んでる所は山に囲まれた田舎村である。
バス停まで歩いて1キロちょい、町までのバスは1日に3〜4本。
当然、車社会である。
スケボー乗るより車乗ってる方が長くね?
って思って隣町のゴキゲンな坂見つけたわけ!
街灯あるし!もちろん田舎だから車通り少ないし!
ちなみにこのダウンヒルの最高速度は
42㌔を叩き出して勝手にチャンピオン気取っております。
坂の終わりにベンチがあって、いつものように煙草で一服していたら
犬の散歩してる爺さんが俺の前で立ち止まったったんだけど、スゲーのよ!
とにかくカッコいいのよ!ヘアースタイルが!絵に描いた様な!角刈り!
もちろんベトナムズボンにぞうり履いて白いシャツインして
ハイウェストなもんだから寸足らずも絶妙!
またまた絵に描いた様なかわいい柴犬だし!
笑顔も最高で!
お互い、こんばんは!で挨拶交わして、爺さんの一発目の変化球!
爺さん(煙草を一本恵んでもらえますか?)
俺(どうぞ!)
と一本爺さんに差し出し火をつけてフーッ!!!!!もう一回フーッ!!!
でも俺は絵に描いた様な角刈りに釘付けなのである。直角の角刈りである。
爺さんがゆっくり話し始めた(こんな言葉を知っていますか?)
俺(どんな言葉ですか?)
爺さん(今の若い子は知らないか?笑)
俺(どうですかね?)
爺さん(若い子にこんな事言うと笑われるかもしれませんが・・こんな事言ったもんです・・・
煙草は動くアクセサリー
煙草は動くアクセサリー
)
生まれて初めて聞く言葉で完全に俺のハートにストライクだった。
一級で三振だった!笑
角刈り爺さんは煙草は動くアクセサリーの説明を始めた。
昔は女性はアクセサリーで着飾るのだけれど男はチャラチャラ着飾る事はしない。
そのかわり男は煙草吸って煙上げてカッコつけるという時代だった!
特に寄り合いや祭りになると更に煙を上げると言っていた。
爺さんの若い時代のダンディズムの表現だったのだろう。
爺さんは家族に禁煙させられてるらしくて
俺に会う度に煙草を恵んでもらえませんか?
と同時に煙草は動くアクセサリーの話しをしてくれた。
何回聞いても飽きる事は無かった。楽しい煙草一服セッションだった。
こんなダウンヒルからのアクセサリーお話ってルーティンはメイク率100%!笑
久しぶりにあの坂下ってみようかな?
爺さん元気にしてますか?
あんなカッコいい角刈りは、あの爺さんしか俺は知らない。
Mr.角刈りである。笑
happyskateライダー 亀山