今日は3本のクルーザーをカットした。
俺はここ2年、俺が営むFESN laboratoryという工房のような店で1本1本俺の手でカットして自己流のやり方でシェイプしてるんだが、これがまたなかなか体力のいる仕事。
技術も必要だがそれ以上にスケートボードのセンスが問われる。
ボードの形にはそれぞれ重心のバランスというものがあって、重心をどこに置くかで乗る人間の癖を目立たせることも目立たせなくすることも出来るんだ。
俺が1番好きなスケートの動作「プッシュ」を長時間続けているとね、そのボードのバランスによってはとても疲れるボードになったり、軽やかに長時間耐えうるボードになったりする。
安定性を重視するならこういう重心とか、軽いプッシュを重視するならこういうボードとかってな具合に。
まだこの仕事を俺は2年しかやってきてはいないが、結構濃密な時間を俺は店で過ごしてる。
夜中、俺の店の電気がついてる間、俺はずっとボードと向き合って試行錯誤をしてるんだ。
昔、俺がビデオカメラをいじり始めた頃を思い出す。
昔、俺がビデオスタジオに通い出した頃を思い出す。
昔、俺がPCを使い出した頃を思い出す。
今もそれらを使うことは多々あるが、普段の時間の多くは電動工具と鉋と紙ヤスリに変わった。
まだまだ先は長いね。俺の行く着く先はどこにある?
俺の臨むスケートボードはなかなか深い。
I am TAKAHIRO MORITA.
I am still trying.