Pink Floydの名作『狂気』と映画『オズの魔法使い』にまつわる摩訶不思議なシンクロニシティをご存知でしょうか? 簡単に説明すると、同映画の冒頭から然るべきタイミングで同アルバムを流すと、映像と音楽が随所でマッチしてシンクロするという都市伝説的な内容。
今の時代は実に便利なもので、敢えて実際に映画を流しながらアルバムを再生して検証する必要はなし。世界中の暇人たちがYouTubeにアップしているので手軽にこのシンクロを楽しむことができます。と言っても映画1本まるごと観ようと思う人も少ないと思うので、代表的なシンクロシーンをいくつかご紹介。
まずは以下の貼り付けた動画の09:04辺りのミス・ガルチが自転車で登場するタイミングで“Time”のベルやチャイムが流れ始める。15:51辺りの風が強くなり竜巻が起きるシーンで“The Great Gig in the Sky”がマッチ。さらにその竜巻によって魔法の国へと飛ばされたドロシーが扉を開くと、世界がモノクロからカラーへ突然変化。その瞬間、20:35辺りで“Money”が流れ始める…。この他にもセリフと歌詞がリンクする細かいシンクロが満載。
果たしてこれは偶然か? 故意か? Pink Floydのメンバーは完全な偶然だと主張。というのもアルバムがリリースされたのは1973年。当時はVHSのビデオすらない時代だったので、スタジオで映写しながらレコーディングしたという都市伝説には無理があるとのこと。ということは、おそらくどこかの誰かがブッ飛んで『狂気』を流しながら『オズの魔法使い』を観ていて偶然のシンクロに気がついたということか。
ちなみに『狂気』は売上5,000万枚を記録し世界で最も売れたアルバムのひとつとして知られるモンスター級作品。時間がある人はごゆっくり検証してみてください。
--MK