スケート雑誌の醍醐味といえば、言わずもがな良質なスケートフォト。ストリートで撮影された渾身のトリックの数々にページをめくりながらドキドキしちゃいます。掲載されたスケートフォトを眺めながら、あれこれ自分なりに想像力を膨らませるのも乙なものです。このスポットは誰々だったら別のトリックで出せそうだな、とか自分だったらどのアングルでビデオカメラ回すんだろうか、などなど。そしてもうひとつ、もっともっとスケート雑誌を楽しむお手軽な方法として、スケーフォトを掘り下げるというかじっくり観察すること。偶然写り込んだ人物、朽ち果てた建造物、無造作に放置された障害物、錆びた看板、年代を感じる車種など、見落としていたディテールが見えてくる。一見なんの変哲もなさそうなスケートフォトにも、実はものすごい情報量が詰まっていることに気が付かされます。例えるのであれば、噛めば噛むほど味が出るスルメにも似たといったところでしょうか。なにはともあれSb最新号、密かに発売中。
─KE