何度観ても辛すぎる…。それでも数年に一度は自分を戒めるために観る映画『ホテル・ルワンダ』。1994年にアフリカのルワンダで起きたジェノサイドを描いた事実の物語。民族間紛争の最中、ホテルの支配人が1000人以上を匿う、いわばもうひとつの『シンドラーのリスト』。
「なんだか重くて難しそうな映画だな」なんて印象を受けたそこのアナタ、心配いりません。ここは作り手の腕の見せどころと言わんばかりに、冒頭から民族の対立にいたるまでの歴史や背景をわかりやすく説明してくれています。だから予備知識も必要ないので、とにかく重い腰を上げてレンタルでもなんでもして再生していただきたい。当然映画なので脚色されている箇所もあるかと思いますが、アフリカで実際に起きた悲劇に変わりありません。なんでも1日で殺戮された犠牲者の数は広島、長崎についで…というのは映画『コラテラル』でトム・クルーズ扮するヒットマンのヴィンセントの弁。
『ホテル・ルワンダ』をまだ観たことがないって人がいるのであれば、この機会にぜひ。スリリングでショッキングな内容だけに、しばらく放心状態になるかもですが、人間の尊厳について教えてくれる前向きな映画だと思っています。
PS: ローワン・ゾリラのIGアカウント名がHotel Rwandaなのにはどんな意味があるのかな。
─KE
https://www.youtube.com/watch?v=L2iIzVBIOUg