Netflixで公開中の『終わらない週末』。週末にレンタルした貸別荘でネット環境が絶たれ、さまざまな問題が発生していくサスペンス映画。原題は『Leave the World Behind』、日本語にすると「世を捨てる」といった具合でしょうか。
まずキャストが豪華。イーサン・ホーク、ジュリア・ロバーツにケヴィン・ベーコンといった大物俳優が出演。監督は『MR. ROBOT/ミスター・ロボット』や『COMET コメット』を手掛けたサム・エスメイル。原作は2020年にパンデミックのなか出版されたアメリカの同名小説なのですが、当時はロックダウンの最中。その内容が現実と重なったためか、オバマ元大統領も絶賛し、27ヵ国で翻訳・刊行されたようです。映画は2時間半近くあるのですが、あっという間に時間が過ぎていきました。
戦争か、疫病か、天災か。パソコンもスマホも通じない世界でいかに生き抜くか。最近は地震や富士山噴火など、大災害がいつ来てもおかしくないと耳にするだけに他人事ではありません。
とりあえずいろんな意味で恐ろしい作品です。ちなみにタイトルに関してですが、終わらないのは「週末」じゃなくて「終末」とも取れます。意図的にふたつの「シュウマツ」をかけてつけたタイトルならば、なんて秀逸!
--MK