映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』でアカデミーの助演男優賞を受賞したキー・ホイ・クァンの感動的なスピーチが話題となりました。この人は'80年代に『インディ・ジョーンズ』や『グーニーズ』で子役として登場したアジア系俳優。この2作品以降、ハリウッドでアジア系俳優の需要がなかったため、長年俳優を休業していたようです。そして本作で俳優業に復帰し、51歳でようやく日の目を見ることに。
ここ数年で、ようやくアジア人が多く登場する作品が増えてきました。これは「白」一色でなく「多様性」を重視する現ハリウッドの風潮の結果ではありますが、個人的にはアメリカにおけるアジア人の生活や環境がきちんと表現されているのが興味深く面白い。カンフー、空手、オタクといったアジア人のステレオタイプではないリアルな姿。
そしてこの度、注目のアジア系ドラマがNetflixで公開されました。タイトルは『BEEF/ビーフ 〜逆上〜』。内容はいい感じのブラックコメディ。ストーリーはあえて割愛しますが、『ウォーキングデッド』で知られるスティーブ・ユァンを始め、自分が敬愛するアーティストのデビッド・チョーも出演しています。やはりキャストがほぼ全員アジア人ということで親近感が持てる。しかもストーリーも演技もAクラス、各エピソードが30分と観やすい。面白すぎて休日に一気に観てしまいました。
ということで、騙されたと思ってチェックしてみてください。やはり人のビーフは外から見るに限ります。
--MK