デヴィッド・フィンチャーの最新作『ザ・キラー』。『セブン』『ゾディアック』や『ドラゴン・タトゥーの女』などこの人の作品のファンなだけに楽しみにしていました。
タイトル通り殺し屋が主人公。勝手にアクション映画を想像していたのですが、いい意味で裏切られました。静かに、心地よいペースで、ストイックにストーリーが展開されていきます。作品がいくつかの章に分かれているのも◎。主人公の所作など細かい描写も見るところがたくさんあって飽きません。
サウンドトラックも主人公がThe Smithsのファンという設定だけあり、同バンドの楽曲を11も使用。モリッシーのファンも必見。主演のマイケル・ファスベンダーの冷酷な演技もさることながら、個人的にはティルダ・スウィントンの登場がツボ。存在感がハンパありません。
『ザ・キラー』はNetflixおよび一部の劇場で上映中。大人のサスペンススリラーをお楽しみください。
--MK