スペイン・バルセロナを拠点とするアルベルト・ポロの作品集『The Urge of Living』。彼は2002年頃に大阪で一緒に撮影したことのあるフォトグラファーで、当時はたしかUNOというスペインのスケート誌の取材で来日していたような気がします。
この作品集に収録されている写真は'90年代半ばから20年にわたる彼の日常を切り取ったもの。スケート仲間や旅先で出会った人など、かなりインティメイトな感じ。来日時に親交を深めたExpressionの面々も登場しているのですが、やはりグッと来るのは薬師神和昭の写真が表紙に採用されているところ。ロケーションは今はスケート不可、大阪・中之島のレール。この場所は自分が'92年頃からずっとホームとしていたローカルスポットでもあるので思い入れもあります。さらにアプローチが限られている難しいレールなので、彼がここで何をトライしてスラムしたのかも気になるところ。勇気あり、友情あり、笑いあり。「生きる衝動」という意味であるタイトルを体現する瞬間。
ちなみにこの作品集はPager Tokyoの近所、神保町に所在する写真をテーマにするコンセプトストアSUPER LABOからの贈り物。こちらのオーナーは今年10月にadidas Skateboardingより公開された“Dill in Tokyo”でジェイソン・ディルから本と靴をプレゼントされるドアマンのヨシナガさんを演じた人。気になるスケーターはPager経由でSUPER LABOへ!
--MK