
人にサジェスチョンするほど大した経歴もスキルセットもないけど、長年やってきてひとつわかったことが「話せば(だいたい)分かる」ってこと。なんの話かっていうと、ストリートスケート(主に撮影のとき)の最中にガードマンやポリスマンではない地域住民が注意しに出てくるケースが多々あるけど、その際には悪態つくでも言い訳するわけでもなく、普通に会話するのが一番効果的。そりゃあ自分の家のすぐ横でスケーターがわちゃわちゃ(コソコソも)してたら勘ぐるのは当たり前。とくに最近は詐欺やらタタキだのの報道で溢れかえっているので勘ぐり大陸ジャパンの国民性を考えると仕方がない。「気をつけてやるんでちょっとだけスケボーの撮影させてください」と先手を打って話しかけることを実践しているんだけど、これが効果覿面。「車にぶつけないようにやってね」とか「10分ぐらいだったらいいよ」とか好感触。こっちの素性がある程度わかって悪いヤツらじゃないってことが伝わるととたんにガードと口元が緩む。だいたいのいざこざってコミュニケーションスクランブルから発生するので、とにかく会話をするってのが大事。なので面倒くさがらずに話しかけてみてください。それで数トライゲットできたら御の字。一方で、己の生活圏でもないのにしゃしゃり出てくる輩はどんなに話しても通じ合えないので、フルシカトするか「赤の他人に干渉すな」で一蹴しましょう。なにしろ「時代はラー油より辛い」。
—KE