Interview by VHSMAG, Photos courtesy of Sketchy Tank, Special thanks: Charlie Trading
VHSMAG(以下V): まずアートやイラストを描くようになったきっかけは?
Sketchy Tank(以下S): 絵はガキの頃からずっと描いている。1989年の8歳の頃にTシャツに自分のアートをプリントしていたくらいだから。きっかけというより、絵を描くこと自体が運命のようなものだったんだと思う。
V: 自身がアーティスト活動で影響を受けたものは?
S: ’80年代や’90年代初めのスケートのグラフィック、タトゥー、パンクロック、ヒップホップ、パーティとか(笑)。
V: タトゥーはファッションでもありだと思いますか?
S: 他人がやることはあまり気にしていない。その人たちがいいヤツで誰も傷つけていなければそれでいい。人生は短いからね。
V: 自分の作風に取り入れようとしている新たな文化は?
S: 日本にインスパイアされたカプセルコレクションが近々リリース予定だね。オレはずっと日本のアートや入れ墨文化に影響を受けている。
V: スケートやスノーボードと関わるようになった経緯は?
S: カリフォルニアのマンモスマウンテンで生まれ育ったから2歳でスキーを始めて、’90年代初めの11歳の頃にスノーボードに転向した。ちょうどスノーボードが広まった頃だった。当時はマンモスでスノーボードが許可されていなくて、ジューンマウンテンでよく滑っていた。スケートは幼稚園で始めて、8歳の頃に親父が裏庭にミニランプを作ってくれた。今はヘタレでケガをしたくないからスケートはあまりしていないけどね(笑)。
V: アーティスト活動の転機を教えてください。
S: 転機は仕事を辞めてフルタイムでアーティスト活動をし始めたことかな。Electricでスノーゴーグルのプロダクトデザイナーとして働いていたんだけど、いつからかその仕事よりもアーティスト活動のほうが稼げるようになっていった。人生最良の1日だった。あの日以上に自由を感じられたことはない。
V: Sketchy Tank名義での活動を始めたきっかけは?
S: Sketchy Tankはネットで見つけたヤバい写真を保管していた「the sketchy tank」というパソコンのフォルダー名から始まった。ヤバい写真といってもポルノや死体とかそういうものではなくて、ひどいタトゥーやクズがクズなことをしているものをスケート、サーフィン、アートやデザインと合わせたようなもの。そのフォルダーはサイズが1GBほどまで膨れ上がって、それを世に出すウェブサイトを作ることができればと思った。そうしてロゴを作って、ドメインを買って、ウェブサイトを立ち上げて写真を投稿していった。すぐにビューワーが増えていったよ。当時はフリーランスのデザイナー/イラストレーターだったんで自分の作品も公開することができた。Tシャツや作品もサイトを通して販売していった。
V: ブラック&ホワイトにこだわる理由は?
S: ブラック&ホワイトが一番しっくり来るんだ。個人的にカラーはダメなんだ。たまにカラーを使うことがあるけど、大体シンプルなものが好きだね。
V: 以前、Creatureのボードグラフィックを手がけていましたが、今後もスケートカンパニーとのコラボはありますか?
S: そうだね。来年はVansとのカプセルコレクションがリリースされる。Mob Gripとのコラボもある。
V: Sketchy Tankの今後の展開を聞かせてください。
S: 引き続き根気よくブランド、旅やイベントを続ける。知らない場所で新しい人と出会うのが大好きだからね。
V: 最後に今後の目標を教えてください。
S: 心地良い連中を乱して、乱れた連中に心地良さを与えること。
幼少期からアートに傾倒し、現在はSketchy Tankとしてアパレルを展開。これまでにRide、Union、Capita、Electricをはじめとするスノーブランドとコラボを行い、今年はVansやMob Gripといったスケートブランドとのコラボも予定されている。Creatureのボードシリーズを手がけたのも記憶に新しい。
www.sketchytank.com