ONE STOP

 adidas Skateboardingの最新モデルCity Cupのリリース合わせ、プロモクリップ“One Stop”が公開されたばかり。カットなしの長回しでスーパーラインを披露するという前代未聞の試みに震えたスケーターも少なくないはず。今回のクリップのコンセプトは“Limitless Possibilities”、まさに“無限の可能性”を見せつける結果となりました。そんな偉業を成し遂げたマイルス・シルヴァスにインタビューを敢行。シューズの特徴や機能性、そして“One Stop”の撮影舞台裏の話をお届け。

–MK

 

VHSMAG(以下V) まずCity Cupの特徴について教えてください。

マイルス・シルヴァス(以下M) 注目すべき特徴はダブルカップソールかな。ヒール部分とトゥ部分にソールがせり上がっていて、土踏まずの部分が薄くなっている。だからかなり柔らかくて新品でもすぐに足に馴染む。

V City Cupは’90年代テイストのシューズに現代のテクノロジーを搭載するというのがコンセプトですが、デザイン的にどのあたりに’90年代っぽさを感じますか?

M ’90年代っぽさを感じるのはシューズのルックス。トゥキャップとソールが独特だからスケーター以外でもドープさを感じることができる。

V スケートに適した機能性を教えてください。

M ソールのグリップが強力でヒール部分はソールの上からラバーで強化されている。これで足がしっかりと守られてさらにグリップが強くなる。スイッチヒールやノーリーヒールをやることが多いから、ヒールのグリップ力が強いのはうれしいね。

V ガムソールとクリアソールなどのリリースとなりますが、それぞれの魅力を教えてください。

M ガムソールは見た目がいいし、グリップ力に優れている。でも今回の新しいクリアソールも気に入っている。他のシューズに搭載されていたアイスブルーのソールが好きだったから最高だ。

 

 
V City Cup発売のタイミングでオンラインクリップ“One Stop”も公開されましたね。

M そうなんだ。今回のクリップは超絶長いラインをワンショットで撮影するというもの。だからブレイクもカットもない。昔に流行った長いラインというヴァイブスをカムバックさせたかったんだ。新しいひねりを加えながらね。

V メイクまで何テイクかかりましたか?

M 数え切れないくらい何トライもかかったよ! 歩行者やセキュリティに阻まれたり、トリックをメイクできなかったり。かなり大変だった。何度かラインの内容を変えたりしたから、結果的に数日かかった。

V “One Stop”の撮影秘話を教えてください。

M 大変だったけど楽しいミッションだった。新しいことにトライするのが好きだから、今回のアイデアが出たときはワクワクしたね。撮影最後の2日間は深夜にずっとトライし続けていた。成功した最後のトライでは、ラインの最初のスポットから5歩ほど離れたところにセキュリティが迫っていたんだけど、ぶっちぎってそのままラインを続けたんだ。そして最後のトリックをメイクしてラインが成功した瞬間に、街灯や近くの映画館の照明がいっせいに消えて辺りが真っ暗になったんだ。あのトライでミスしていたら撮影続行は不可能だった。だからあのトライで成功する運命だったんだと思う(笑)。
 

 

V adidas Skateboardingの魅力とは?

M 最高品質のシューズでスケートできること。最高の仲間たちと世界中を旅できること。adidasはガキの頃からスケートで履いていたシューズだから、今こうしてチームの一員でいられることがうれしくてしょうがない。

V いま取り掛かっているプロジェクトは?

M TWSの次作用にWパートを撮影中。あとはNumbersのパート。忙しい1年になりそうだ。

 

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