1985年は名作映画が豊富な年として知られているそうです。『グーニーズ』、『死霊のえじき』に『バタリアン』。『未来世紀ブラジル』や『ピーウィーの大冒険』、『ブレックファスト・クラブ』が公開されたのも1985年。
そして忘れてはならないのが“BTTF”こと『バック・トゥ・ザ・フューチャー』。主人公のマーティがタイムスリップしてあれやこれやする映画なのですが、なぜ本作を忘れてならないかといえば、劇中にスケートボードが登場するから(当時はスケートがTVや映画に登場しただけでビッグニュース)。マーティがいじめっ子に追われ、木製のキックボードのハンドルを取り外して逃げるシーンがあるのですが、当時はそれにインスパイアされてスケートを始めたキッズが急増したと言われています。今日の中年スケーターの中にもスケートを始めたきっかけがこの映画だという人も少なくないかもしれません。
ちなみにスタントマンの指導役として起用されたのは、当時フリースタイラーとして活動していたパー・ウェリンダーとボブ・シュメルツァー。ウェリンダーはPowell Peraltaに所属した有名人、シュメルツァーもCircle Aを立ち上げるなどした重要人物。ちなみにマーティ役は当初エリック・ストルツという俳優が演じていたのですが、6週間で降板。この降板がなけれなウェリンダーがスタントとして映画に出演していたそうです。『ポリス・アカデミー4』や『ローリング・キッズ』など、スケートが登場する映画の裏には本物のスケーターの存在があるのです。
ということで、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』から懐かしの場面と同シーンを支えたふたりのスケーティングをどうぞ。ちなみに私もスケートを始めたのは1985年。ただしこの映画がきっかけではありません。
–MK