Takahiro Morita
Takahiro Morita
森田貴宏
1975年生まれ 東京中野に拠点を置くスケートボード映像プロダクション「FESN (far east skate network)」を主宰。'95年からFESNとして数々のビデオ作品を発表し、その独創的なプロダクションスタイルから国内だけでなく世界中のフォロワーを持つ。'70年代後期アメリカ西海岸でサーフィンの流れをスケートボードにいち早く取り入れた伝説のチーム「ZEPHYR」を継承するボードメイカー「Z SKATES」の日本支部「TOKYO Z BOYS」のメンバーとしてキャリアスタート。'90年代はストリートを中心に日本各地で行われるコンペティション、デモンストレーションに参加しながら自身のビデオ制作を中心に活動。現在は自身のスケートをさらに進化させるべく、乗るボード自体をデザイン、制作する本格的なスピードクルーザーショップ「FESN laboratory」を経営する傍ら自身のクルーザースケーティングを広めるべく各地でデモンストレーション活動を行っている。
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MY WORK

今日は3本のクルーザーをカットした。
俺はここ2年、俺が営むFESN laboratoryという工房のような店で1本1本俺の手でカットして自己流のやり方でシェイプしてるんだが、これがまたなかなか体力のいる仕事。
技術も必要だがそれ以上にスケートボードのセンスが問われる。
ボードの形にはそれぞれ重心のバランスというものがあって、重心をどこに置くかで乗る人間の癖を目立たせることも目立たせなくすることも出来るんだ。
俺が1番好きなスケートの動作「プッシュ」を長時間続けているとね、そのボードのバランスによってはとても疲れるボードになったり、軽やかに長時間耐えうるボードになったりする。
安定性を重視するならこういう重心とか、軽いプッシュを重視するならこういうボードとかってな具合に。
まだこの仕事を俺は2年しかやってきてはいないが、結構濃密な時間を俺は店で過ごしてる。
夜中、俺の店の電気がついてる間、俺はずっとボードと向き合って試行錯誤をしてるんだ。
昔、俺がビデオカメラをいじり始めた頃を思い出す。
昔、俺がビデオスタジオに通い出した頃を思い出す。
昔、俺がPCを使い出した頃を思い出す。
今もそれらを使うことは多々あるが、普段の時間の多くは電動工具と鉋と紙ヤスリに変わった。

まだまだ先は長いね。俺の行く着く先はどこにある?
俺の臨むスケートボードはなかなか深い。

I am TAKAHIRO MORITA.
I am still trying.

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