あっという間に梅雨が明け、その後やってくる暑さをうんざり気味に過ごしていたら気がつきゃ7月も中旬、2018年早くも残り半分をきりました。月曜に少年ジャンプが出たかと思えばもうYo! Chuiの金曜日ですから1週間は早いものです。そしてこの暑さで滑れないのに反比例してビールの摂取量が増えてきた頃じゃないでしょうか? そう、今回はビール&スケートボードをテーマに書き綴ってみようと思います。せっかくなのでビール片手にご覧頂けたら幸いですが、未成年のスケーター諸君におかれましてはいずれ数年後には仲間と楽しく乾杯していることなので、その瞬間を首を長くして待ちましょう。
さてクルマ、パチンコ、タバコにテレビなど「若者の●●離れ」と呼ばれるもののひとつに「若者のビール離れ」も囁かれるようになり久しい昨今の日本。自分の周りの仲間や生活からは特別それを感じたことはないのですが、市場におけるビールの出荷数はここ10年以上も下降の一途を辿っているようで、近い未来には「ビールなんてオジサンの飲み物」などと言われる時代がやってくるのかもしれない。しかし「若者のビール離れ」なんて言葉はどこ吹く風、とりわけ我々スケーターのビール愛飲家の多いこと。チルな休日にワサップからの乾杯。スケート中の水分補給と言わんばかりにシックスパックを消費するタフなスケーターの姿もちらほら。アフタースケートはコンビニ前でまた乾杯。週末のちょっとしたイベントで配られるフリービアにおびき出されるようにスケーターがやってくる。 Santa CruzやMob GripのプロダクトにはPabst Blue Ribbon(スケートビデオでよく見るあのビール)のグラフィックが施され、やや記憶に新しいBrixtonとCoorsのコラボなどさまざまな形で捉えることができます。
ビールの売り上げ不調にある中、近年人気上昇中なのがクラフトビールの存在。作り手が味や製法、パッケージに至るまでこだわり小規模生産ながら多種多様な銘柄が存在感を増してきています。ポール・ロドリゲスやマイキー・テイラーらが出資し、2013年に設立されたSaint Archerもそのひとつ。エリック・コストンやショーン・マルト、フォトグラファーのアティバ・ジェファーソンらがブランドアンバサダーを務めるのも注目どころ。ここ日本ではやや値が張り、まだ知名度も高くないものの稀にスーパーや酒屋で売っているのを見かけます。それはもとより、スケーターが深く関わるクラフトビールが飲めるというだけでもうれしいじゃないですか。クラフトビール好きの知人の話だと、Saint Archerの本拠地サンディエゴには実に200近くのクラフトビール製造場があり、それぞれが所有する敷地内のテラスなどで作りたてのビールが楽しめるのだとか。新進気鋭のSaint Archerもスケーターのみならず多くの市民の喉を楽しませていることでしょう。
ここで最近起きた珍事件をひとつ。先日アフタースケートにその場にいた10名近くでショットガン(缶底に穴をあけ一気に飲むスタイル)をやったんです。ビールはそれほど得意じゃない上にショットガンも初めてやるという女の子がいたんですが、誰よりも早く1缶飲み干しその場を盛り上げていました。暑すぎる夏も考えものだけれど、そんな面白いことがあちこちで起こる夏ってやっぱり楽しいもんだよなぁ〜。
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)