スケーターにとってシューズは命の次に大事あるよ。快適なスケートライフを送るためのプライオリティでもあり大切な相方。履きやすくてなおかつ見た目もいいキックス選びは永遠のテーマ。この選択を誤るとスケートの調子は悪くなるしテンションは上がらないしで負の連鎖のスタート。
それはまだ、自分が“飽くまでも”を“悪魔でも”と勘違いしていた頃、新調したばかりのシューズを投げたり擦ったり炙ったり言葉責めしながら、なんとか足に馴染むよう悪戦苦闘していると、元祖TMCの主であったM氏が「カッターでエッジを削って数箇所切れ目いれればすぐ柔らかくなるよ」と。が、が〜ん! それはまさに青天の霹靂といいますか、そんな単純なことに長年気がつかなかった自分の無知とパイセンの知恵にW衝撃を受けたのであります。早速実践すると、これはこれは調子いいではありませんか。鰹節を削る要領でエッジをシュッシュッとやったあとに切れ目をザクザクと入れると、役所の人間の頭のように硬かったキックスが、Fカップのボニョにょーんのような触り心地に。こ、これぞスケーターウィズダムというか今で言うところのストリートスマート。いや〜パイセン半端ない繁華街。
ということで、いまでこそ完全に定着している削ぎ落としですが、知らなかったって人はお試しください。切れ目を深く入れすぎて雨の日に浸水、なんてことも何度かあったので、ご利用は計画的に。
─KE