学校や職場の仲間たちから旅行のお土産をいただくことがあるかと思います。北海道なら白い恋人、京都なら八ツ橋、沖縄ならちんすこうなど。せっかくいただくのであれば、その土地ならではの名産品なんかがうれしいワケです。海外だとオランダに行った人が持ってきた怪しいの味のキャンディや、タイの謎の乾燥果物などが自分の記憶に残るところ。日本では珍しい、と言うか日本人の口には合わないのであまり売ってないようなものこそ面白いと思います。
毎年多くのスケーターがアメリカへ行ってますが、アメリカ土産で何を買おうか迷った経験のある人も中にはいるんじゃないでしょうか? 僕もその経験アリ。アメリカに売ってるものって大抵日本でも売ってたりで、スーパーマーケットで珍しいものを探そうとしてもなかなか見つけられません。「人種のサラダボウル」とも言われる多民族国家の「アメリカらしいもの」を見つけるのは、ちょいと旅行に行ったくらいの素人には難しいかもしれません。派手な色したクソ甘いキャンディも、マカダミアナッツ入りのチョコレートも、もらってうれしいのですが「日本でも食えるじゃん!」て話(笑)。
食べ物からは逸れますが、そんな中「これは本当に買って良かった」と思えるアメリカ土産のオススメをひとつ。それは“地図”。と言っても縮尺や番地が正確に記載されただけの味気ないものではなく、Unique Mediaという会社が発行している鳥瞰図。ポップなタッチで描かれた地図には地名はもちろんのこと、施設や建物の名前、さらには通りの名前が割と細部に至るまで記載。なので見た記憶のある建物などからスポットの大まかな位置を推測したり、たとえば3rdストリートとArmyストリートのぶつかるところで「あの3rd & Armyはここか」なんて発見もできるというわけ。また地図を見ながら自分の行った先々をなぞってみると、スマホ上のマップだけでは思い起こせないアレコレが出てくる出てくる。
このUnique Media社の地図はアメリカ・カナダの都市圏と広域版をメインのラインナップとして展開。「どれも3000時間以上の労力を費やして作られた手描きの地図で、見てて面白くわかりやすい。こんなの他にはないでしょ?」というのがセールスポイント。もちろん家の壁に貼るのも様になります。僕はトイレの壁に貼っているのですが、用を足しながら眺めていると気がつきゃ10分経過なんてことも。こんなのが街のちょっとした雑貨屋さんで10ドル足らずで買えるのだからリーズナブル。もちろん折りたためばかさばることもないのでお土産としてもバッチリです。
たまたまその存在を知り、思い出と共に残るその地図。今後北米エリアに行く予定のあるみなさまの参考になれば幸いです。言うまでもないですが、お土産話もたくさん持ち帰れるような旅になるといいですね!
─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)