先週水曜日(10月31日)に放送されスケーターに衝撃を与えた「警視庁による渋谷駅周辺での危険なスケートボーダーの取り締まり」というニュース。以前から渋谷はスケートに厳しいと聞いていましたが、ついにニュースにまでなっちゃいました。
道路交通法第76条4 三では「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること」が禁止されています。要するに交通量の多いところではやっちゃだめですよってことなんですが、“交通のひんぱんな道路”って表現が曖昧でたちが悪い。これだと警察のヴァイブス次第でどんな場所でもスケートはNGになってしまいます(実際にニュースではほとんど人が通ってない…)。そんなこといったら道交法上では車やバイクと同じ“車両”の一種である自転車が歩道を走るのだって(一部の例外を除いて)道路交通法違反。ほとんどの自転車が歩道を走っていますがなぜか見逃されています。自転車は道交法を違反しててもスルーでスケボーはダメっておかしいだろっつー話。ちなみに警視庁の資料によると平成29年の東京都内だけで自転車事故件数は11,218件で死者は28人。これに比べたらスケートなんてホント微々たるもんですよ…。
またニュースではスケーターをよく思ってないおばちゃんが「柵を乗り越えて車道に出たりとか、ベンチを跳び越えたりとか」って言ってるけど、スケーター以外にも柵を乗り越えたり車道に出てる人はいっぱいいます。「スケートの音がうるさいから迷惑」って話だったら理解できるんですが、若者のやることなすことに文句言う老人大杉Death。渋谷に限らずストリートで撮影してるとトラブるのは大抵お年寄り(セキュリティは仕事なのでしょうがない)。若者がやることを理解できないのはわかるけど、頼むから足を引っ張らないでくれ〜って言うのが本音。“老害”なんて言葉が最近あるけど、尊敬できる高齢者が年々減ってきている気がするのは自分だけでしょうか?
それよりも問題なのは高齢者の自動車運転。スケートの問題なんてたかが知れてるけど、ハンドルを握ったボケ老人のアクセルとブレーキの踏み間違いや逆走、交通事故は人間の生命に関わるんだからかなりシリアス。加えて、悲惨な重大事故を引き起こす自動車の飲酒運転だっていまだ根絶できておりません。
お巡りさん、スケーターを捕まえることよりもやらなきゃいけないこといっぱいありますよ。そして路上でスケートするのがダメだったらちゃんとしたパークを渋谷に作ってくれ〜!!
–TM