「ビックリ、ドッキリ、クリ⚫リス!」 先日解禁されたElementの最新作『PEACE』がヤバ過ぎる。なんだけど今回はその前身であったUnderworld Elementの『Skypager』(’93年)について。
今となっては正統派(?)の代名詞ブランドとして確立されたElementですが、もともとは超がつくほどサグなブランドだったってことを知っているのは、おそらく’90年代の残党でいまだにスケートにしがみついている少人数のみ(オレだ!)。グラフィティやHip-Hopを取り入れた世界観をいち早く体現したブランドで、ビデオ『Skypager』はスケートシーンに文化的衝撃を与えた不朽の名作。Hip-Hopをスケートシーンに定着させたZoo Yorkの『Mixtape』(’97年)よりも、4年前に全編Hip-Hopのミックスで仕上げた作品といえばその凄さが伝わるかと思います。
で、そのブランドの立役者がアンディ・ハウエル。グラフィックやブランディングを手がけていたわけですが、そのアーティスト肌(アーティストだけど)は滑りにも反映されていて、当時は理解不能だったスイッチやらノーリーを誰よりも早く実践し多用しております。要するにネクストレベルすぎて時代が彼のセンスに追いつけていなかった。だってジュリアン・ストレンジャーのパートがGang Starrだぜ(汗汗汗)。『Skypager』とアンディ・ハウエル知らずしてサグなスケートボードは語れないということで、オンラインであれこれディグってみてください。え、なに? ポケベル(Pager)の存在自体知らないって? 昭和の副産物を平成生まれの人間が知る由もないか…。暇を持て余しているって人は、そちらも併せてディグってみてください(笑)。
最後になりますが、当時NewTypeのプロデューサーであったルパン(横島ヒデキ)氏は、Underworld Elementのライダーとして広告にも出ていたのを思い出しました。「ビックリ、ドッキリ、クリ⚫リス!」
–KE
New Deal『1281』(’91年)のアンディ・ハウエル。
Underworld Elementの『Skypager』(’93年)のフル動画。
禁断の恋を描いたTVドラマの名作。裕木奈江最強説。