気になる動画発見。若者スケート群像劇。題して『Shit Happens』。どうやらVantanスケート高校に通う生徒たちが全編iPhoneで撮影・編集した実験作。
「有名どこには頼らずアマチュアだけでストリートスケートを表現したい」。月並みなコンセプトではあるけれど、スポットや音源のセレクションなどポテンシャルを感じさせる演出にスカウターが反応しまくり。中でも気になったのがスキットで挿入される映画ネタ。『フルメタル・ジャケット』、『ブラック・レイン』、『トゥルー・ロマンス』、『マスク』などかなりツボ。まだ生まれてすらいなかったであろう時代のソースのディグりっぷりもいい感じ。いい映画や音楽を知らない作り手(クリエイター全般)がセンスのいい作品を作るとは到底思えないというのが経験則からの持論。いいインプットがなければいいアウトプットはできない。
それにしても都内のストリート撮影に関しては年々過酷さを極めるばかりなんだけど、相も変わらずセキュリティに追っかけ回されたり、赤の他人にドヤされている高校生がいるってことにホッとしましたw なんでも映像を手がけた骨折くん(あだ名)は、撮影のさなか渋谷のストリートで38歳の女性に拉致られハンマーをメイクしたとかしないとか。Shit Happens!
とまあ、時代は変われどスケーターの本質は変わらないっていうか、映像にしてもスケートにしても、まずは実践することが第一。そして分からないことがあれば周りのイケてる先輩や大人たちに助言を仰ぐ。じゃあそのイケてる先輩や大人はどこにいるのよ? ってココにいるのよ。村岡洋樹、田口 悟、森中一誠、ロブ太郎らが指南してくれる高校はネクストレベルって話。たかが高校、されど高校。3年間を受け身でやり過ごすか能動的に動くか、キミはどっちだ?
─KE
Nuts Stupid Club『Shit Happens』。はいすくーる落書の2018年版。