スケート老害

 年齢を重ねるにつれ積み上げられたスキルや経験を持った大人は下に続く者からリスペクトを受けるもの。しかしどこか勘違いしていたり、偉そうに振舞ったりなどという行為が目に付く大人はやがて「老害」と呼ばれてしまいます。かつては全国に名を馳せていたスケーターが今や…なんて話もちらほら聞こえてくる。あなたの周りにも、こんな老害はいませんか?

1. 若くて上手いスケーターを認めたがらない
 あなたの周りにもひとりくらいはいますよね、やたら難クセつけては若くて活きのいいスケーターを認めたがらない輩。最前線で動き回る彼らの活躍なしにはシーンの発展も望めませんから!

2. 話が長い
 このテの相手に出くわすとさぁ大変。ひとたび絡まれると不毛な会話がエンドレス。「アイツ、絡まれてるw」と遠目から感じる仲間からの視線がこれまたイタい(笑)。「当の本人に悪気はないのだからタチが悪い」って言う典型。

3. 過去のスキル自慢
 これが会社組織とかだと「過去の武勇伝自慢」なんて揶揄されるヤツ。自慢話も度が過ぎると考えもので、現在のスキルとの差があればあるほど興ざめに。その昔、スポットシーク中に見ず知らずのスケーターに話しかけられ、過去のオーリー自慢を語られた時は反応に困ってしまいました。

4. 調教師
 いるいる、我が子へのスケート教育に熱が入るあまりに周りの空気が読めてない感じ。特にミニランプの上で怒鳴っちゃうのとかって、同じ場で滑ってるこっちまでヴァイブス下がっちゃう。で、当の親御さんたらプッシュすらままならなかったりするんだよなぁ…。

5. ルールマスター
 どこかは言えませんが、ヘルメット着用義務のパークでノーヘルで滑るとオラオラで凄まれることもあるそうな…管理人にではなくそこのローカル、いやローガイに。悪しき風習、ルールなんて破っていくのがスケートってもんでしょう。もちろんマナーは守った上での話です。

6. ラスイチ
 粘り強くトリックに挑戦するのは素晴らしいことですが、それも度が過ぎると考えもの。いつ乗れるかもわからないものを、プライドが邪魔して諦めきれません。「ラスト1回!」は延々と続き、エールを送っていた周りも次第に…。ってオレのことじゃねぇか(泣)。

 いかがでしたか? 中には耳が痛い人もいたかもしれません。他人のことを批判しておきながら、自分の行動が伴っていないのもスケーター…というか人間あるある。自覚していないだけで自らもそんなスケート老害になっている可能性もあるわけです。全国に名を馳せるだけのスキルも名誉もいらないけど、願わくば老害扱いされることなく身近な人に親しまれる存在でありたいものですな。
 人の振り見て我が振り直せ! (※以下の映像に出てくるスケーターが老害だということではありませんので、くれぐれも誤解なさらぬよう)

─Kazuaki Tamaki(きなこ棒選手)

 

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