Blindの最新作『Damn…』なのですが、これまでの作品とは少し異なる雰囲気を醸し出しています。それにしてもこちらの作品、どなたも板を回しまくりで途中自分の目が回ってしまいました。おそらくこれほど回しの多い作品は昨今では珍しいのではないでしょうか。
　ライダーですが、ニューカマーがそれこそ世界中から集まっているのですが、一番の見どころはなんといっても、ビデオリリース直前にリクルートされたコーディ・マッケンタイア。回しもアールも飛びも超絶スキルを持ったネクストレベラーなのですが、自らの移籍を祝うかのような打ち上げ花火をあちこちで連発しておりました。
　そして忘れてならないのは、チーム最年長でBlindの顔でもある元祖マニュアルマスターのロニー・クレーガー。若手を引き立てる控えめな登場でしたが、いつも通りのハイテクトリックで作品にスパイスを効かせております。
　とはいえ今作、作り手が代わったこともあり、作風ががらりと変わってしまったのが少し残念でした。いつもの“ノリ”が欲しかったなぁと思うも、リーズナブルな価格帯なので、スケーターの懐には優しい作品であることに間違いはありません。