‘80年代に爆発的人気を誇ったPowell Peraltaのチーム、ボーンズ・ブリゲードを追った話題のドキュメンタリー映画『Bones Brigade: An Autobiography』がついにDVDとなって発売された。監督は、当時のPowell Peraltaのブレーンであり、現在は『ドッグタウン・アンド・Zボーイズ』でハリウッドに進出した映画監督として知られるステイシー・ペラルタ。
　当時、一世を風靡したボーンズ・ブリゲードの知られざる物語が、’80年代におけるスケートシーンの移り変わりとともに描かれている。栄光、挫折、葛藤、笑い、涙。ボーンズ・ブリゲードとして活躍した時代に起きたあらゆる出来事。メンバー全員が、当時の気持ちを赤裸々に告白していく。中でも、ロドニー・ミューレンにより詩的に語られる彼の物語やスケート観は本作のハイライトといえるだろう。
　『Bones Brigade: An Autobiography』は、2012年1月に開催されたサンダンス映画祭に正式招待され、すべての上映においてスタンディングオベーションが鳴り止まなかったという秀作。その様子は、FILEで劇中にも登場するスケートジャーナリスト、ショーン・モーティマーにより綴られているので、こちらを読んでから作品を楽しむのもいいかもしれない。ちなみに、DVDには特典として’87年にリリースされた伝説の『The Search for Animal Chin』も日本語字幕付きで収録されているので、’80年代を心いくまで堪能していただきたい。