高知の小松健太が制作した『よさこい』が編集部に到着。土佐ということで、坂本龍馬やよさこい祭りの模様が随所に挿入された、地元レペゼンの作品です。高知のローカルスケートシーンや地元愛が凝縮しています。
　個人的な見どころとしては、中平健児のパートとゲストとして出演している小松 明です。中平健児は尋常ではないバネで並ならぬ身体能力を見せています。ハイスピードで安定したオーリーひとつだけでも気持ち良く観ることができます。一方、小松 明のゲストパートは、どこか’80年代のSanta Cruzの作品を彷彿させるRAWな仕上がりになっております。無駄なギミックなど一切なし、彼の日常的ないぶし銀な滑りを垣間見ることができます。本パートはおそらく1日で撮影されたのでしょうが、足元を見ていると、シューズがなくなったりソックスがなくなったりといろんな楽しみ方ができます。独自の揺るぎないスタイルを持った数少ないスケーターです。ローカルショップのTonttuが登場するところにも、やはり地元に対する愛情を感じることができます。
　というわけで、高知発の『よさこい』。ローカルシーンを支えるという意味でも、意義のある作品だと思います。土佐から発信されるスケーティングを是非ともチェックしてみてください。