Interview by VHSMAG Photos courtesy of DC
VHSMAG(以下V): ブランド設立20周年を迎えたDCの今年のスローガンは“DEFY CONVENTION(常識を打ち破れ)”ですが、ナイジャはスケートボードというフィールドでどのように常識を打ち破り、その進化に貢献していますか?
Nyjah Huston(以下N): DCはさまざまなスポーツ、特にスケートボードの進化に貢献してきた。ダニー・ウェイからクリス・コールやマイク・モーまで、素晴らしいビデオパートやトリックをもってスケートボードの進化に日々貢献している。オレは、ただ単純にスキルを磨くことで進化に貢献しようとしているね。スケートするときは、つねに新しいトリックを覚えるようにしている。
V: ナイジャのシグネチャーシューズ、Nyjah Vulcの魅力、そしてこだわりを教えてください。
N: Nyjah Vulcの魅力はチルシューズとスケートシューズの両方の良さをバランスよく持っているところ。ヴァルカナイズドソールで街を歩きまわっているときも履き心地が良く、スケートするきにはボードの感覚が足に伝わってうまくコントロールすることができる。しかもImpact Sのインソールを使っているから落差のあるスポットでも足を痛める心配がない。最高のシューズだね。
V: Nyjah VulcをフィーチャーしたCMが続々登場していますが、撮影はどうでしたか?
N: あのCMの撮影はマジで楽しかった。DCの専属フィルマーのクリス・レイとの仕事はいつも楽しい。シューズのカラーによって違ったライフスタイルのCMを制作するというアイデアもおもしろい。自宅でのプールパーティをテーマにしたCMの撮影(まだ未公開)や愛犬との撮影も楽しかったね。
V: この先、DCからリリースしたいと思うシューズはありますか?
N: そうだね。実はちょうど今、新作に取り組んでいるんだ。まだ詳しくは話せないけど楽しみにしていて。
V: 今年はスケーター・オブ・ザ・イヤーを狙っていますか? 昨年はナイジャが獲得するべきだったという声も挙がっていますが、それについてどう思いますか?
N: もちろんスケーター・オブ・ザ・イヤーは獲得したいとは思うけど、オレはまだ19歳だしまだまだ先は長いし本気で取りに行くチャンスはあると思う。でも同時に、1年を通してそれだけに集中するべきものではないとも思う。それぞれ調子のいい年もあればそうでない年もある。スケーター・オブ・ザ・イヤーに選ばれなかったことが残念だったとも思っていない。アイショッドはマジでヤバかったし、オレは他の年にがんばればいいだけのことだよ。
V: ストリートでの撮影とコンテスト。テンションやスケートボードに対する考え方は変わりますか?
N: ストリートとコンテストはまったくの別物だけど、両方ともオレにとって大切なものだね。言うまでもなく、オレはコンテストが好きだけど、特にStreet Leagueのような素晴らしいセクションを攻められるのは楽しい。オレは競争心も強いからね。でも……ストリートがスケートボードの醍醐味だよ。スケート用に作られていないものをヒットするという感覚がたまらないね。外に出て、仲間と楽しい時間を過ごしながらヤバいスケートをするんだ。
V: 実は苦手というトリックはありますか?
N: もちろん。バリアルヒールフリップとFs 180キックフリップは苦手だね。
V: ハンマートリックに挑む際に気をつけていることはありますか?
N: でかいスポットを攻めるときは、しっかりとウォームアップをして足がよく動くようにしている。トライするトリックが何であれ、まずはスケートパークか小さなハンドレールなどでトライして自信をつけるようにしているね。
V: 最近、トリックはさらに大きく、さらにテクニカルになっています。今後、スケートボードはどのように進化していくのでしょう?
N: そうだね。たしかに、かなりテクニカルになっているね。この先どうなるか、オレ自身も楽しみだよ。さらにテクニカルに、さらに大きくなっていくとは思うけど、スケートボードはいい方向に進んでいると思うよ。この数年で目まぐるしい進化を遂げたのは確かだよ。
V: では最後に、今後の予定を教えてください。
N: 特に大きなプロジェクトは抱えていないね。ただいつものようにスケートをしてフッテージを撮りためて、コンテストにも専念しているね。あとは近々、新しいフルパートを完成できればいいね。
Street Leagueをはじめとするコンテストで幾度も優勝を飾り、超人的なハンマートリックの数々でスケートの進化に貢献。昨年末に公開されたオンラインパート『Fade to Black』も大きな話題を呼び、自身の最新シグネチャーシューズ、Nyjah Vulcをリリースしたばかり。