CHOPPER
中村泰一郎:ナカムラ タイイチロウ
日本で唯一の国際プロスケートボーダー。
世界流通を持つBAKER BOYS DISTRIBUTIONの傘下ブランドHEROIN SKATEBOARDS所属。
世界流通で定期的にプロモデルをリリースしている。
世界的に知る人ぞ知るOSAKA DAGGERSのリーダー。

INSTAGRAM:@CHOPPEROSAKAJPN
FACEBOOK:中村泰一郎(CHOPPER) 

インテリ系、体育会系、ヤンキー系、ギャル系、世の中にはたくさんの系がある。
さらに音楽などでも、パンク、ハードコア系、もあれば、クラシック系、ジャズ系、ヒップホップ系と様々。
でも例えば、パンク、ハードコア系も、もとを辿ればロック系。
一番身近な所で言えば俺らもスケーター系という系にくくられているわけで、さらにそのスケーター系の中でも、テクニカル系、ハードコア系、ランプ系、など色々。
でも同じく、元々は単にスケートボーダーという呼び方しか無かったものが、その時代時代のパイオニアが多岐にわたる新たなスタイルを創造し定番化される事により、単なるスケートボーダーという呼称だけでは説明するには難しく、その多岐にわたるスタイルをスケートボーダーの一言で形容するには的確性を欠く為、自然派生的に~系という呼び方が生まれるという必然の進化を辿ってきた。
一瞬、話がそれるっぽく見えるが繋がっているので続ける。
そこで想像力を使い、考えて欲しいのだが、例えば、諸所色々な説があるかも知れないが、フラットでのオーリーを発明したとされる一人であるロドニー・ミューレン。
彼が最初に大会でオーリーを披露した時、周りのライバルやオーディエンスの反応はどうだったのだろうか?
恐らく、今では誰しもが認めざるえないオーリーという存在は、当所、しばらくの間は、それ以降の大会で第三者が披露しても「ロドニーの二番煎じでインチキだ、そんなロドニーの発明した技を真似るようなパクリ野郎はオリジナリティが無くダサい」と言われてしまったのではないだろうか。
そんな中でも色々な人が出てくるだろう。
まずは間違いなくパイオニアの称号を与えられて何の異論もでないであろう、オーリー系という系をクリエイトしたロドニー・ミューレン。
次に、論外とも言える自分自身は何もしていないのに他人のディスしかしない質の低い匿名2チャンネラー(匿名2チャンネラー自体の質が必ずしも低いとは言っていないので誤解のないように)の様なオーディエンス。
そして、そのオーリーの余りにもの革新性に、ライバルであろうともロドニー・ミューレンに敬意を持ちつつ、意固地にはならず受け入れ練習して視野の狭いオーディエンスのディスには目もくれずに自分の中に取り入れ更に進化させようとする柔軟性のある人。
または、意固地になりその革新性の本質に気が付かず、上っ面しか見ないオーディエンスの評価ばかりを気にして、柔軟にオーリーを取り入れる事が出来ず時代に取り残されていく人。

俺の場合で言えば、サイモン・ウッドストックに影響を受けつつもサイモン・ウッドストック系で収まる事をよしとせず、俺が名付けた訳ではないがラジカル系という系の確立に一役かった事は自負してる。

これを今の俺の周りに当てはめてみた。
独自のアイディア、手法、努力で創り上げた新たな映像表現手法を系の位置まで底上げした森田貴宏のFESN系。
そのFESN系の手法に敬意を持ちつつも、猿真似で終わらす事をよしとせず、良い部分は柔軟に取り入れつつも自身なりの新たな表現を確立しようと挑む上野伸平が率いるTBPR。
これらの構図が分からず、TBPRの事を猿真似だと言って切り捨てるほど俺は自分の事を愚かだとは思っていない。
なので、俺もここまで啖呵を切ったからには、是非ともTBPRには「FESN系TBPRスタイル」で終わらさず、完全なるTBPR系の確立が果たされる事を強く待ち望んでいます。
というか、他の土地の人からの視点でどう見えているかは分かりませんが、TBPRの拠点と同じ大阪にいる俺としては、彼らがすでに一部そういう系を確立しつつあると言っても過言だとは思いません。

で、これらを読んで貰った上で、俺の中ではすでにヒップホップ系の枠を超え、新たな系へと昇華したブルーハーブ系に影響を受けた友人の曲を紹介します。
ですので、ここまで読んでブルーハーブの真似事だとか、そんなナンセンスな事は言わないように(笑)。

(youtube動画ですが、先入観など入らぬように基本的に映像は無く、音楽のみです)

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