自分が過去に撮影した写真の撮影の裏側を紹介する「Behind The Lens」シリーズ。
第2回は村岡洋樹の9年前に都内某所で撮影された写真です。
「Behind The Lens-002」
2007年12月12日
Hiroki Muraoka/back side nose grind
この写真はニコンのデジタルカメラD2Hで撮影しました。
ISO200、シャッタースピード1/250、F13で撮影。レンズはTOKINAの10-17mm/f3.5-4.5の魚眼ズームレンズ、ストロボ2灯ラジオスレーブを使用。
通常ではあまり使用しないF13という絞りで撮影。かなり強力なストロボを使用してスポットとライダー、入り組んだ地面のみをライティング。この当時、自分が絞りを絞った写真を撮るのにこっていたので画面自体は暗い感じですが、昼なのにまるで夜のような写真の仕上がり。アングルは、若干前側の上から魚眼で撮影することで着地側の路面が入り組んでいてピンポイントに着地しないといけない事を意識的に映しこみました。
ライダーの村岡洋樹は当時自分がチームマネージャーをしていたBP TRADINGのライダーで、この日はビデオや写真の撮影をしようと洋樹の家でピックアップ。洋樹が知ってる良いスポットが地元にあるとのことでさっそく行ってみるとベンチのようなオブジェがマンションの下に。高さはひざ上ぐらいの上質の縁石ですが、着地が厄介。芝生をお洒落に植えたおかげで前側にポップアウトでピンポイントに着地しないとウィールが芝生に入ってしまいメイクできず。軽くアップしてさっそくトライ。カーブ自体は滑るのですがグラインドの後の着地を意識してしまいなかなかメイクできず。しかし15回ほどでノーズがカーブにつかないマニュアルノーズグラインドで着地も完璧にメイク。この後シークエンスもさっくり撮影。
そのシークエンスはこちら。着地のポップアウトが難しいのが分かると思います。
スポットによってワンショットかシークエンスなのか選ぶときもありますが、ワンショットは印象的に。シークエンスは説明的に撮影してもいいと思います。
どちらにしろあまりにハードなスポットや怒られるスポットはトライ回数自体が非常に少ないので臨機応変な判断がカメラマンに求められます。
怒られずにさくっとメイクして立ち去るのが一番いいですね。
ゆきひさ