Yukihisa Nakamura
Yukihisa Nakamura
中村晋久
(cinematographer/ photographer /hard zeiss director)
東京都出身。'90年代後半からスケートビデオを制作。その後スケートの写真も撮影するようになる。2000年代はスケートの代理店B.P. tradingのチームマネージャー兼フィルマーとして活動。また自身のプロダクションからマニアックなスケート雑誌、SECRETCUTも発行。写真もビデオもマルチに手掛けるスケートボードメディア業界の何でも屋。現在は大阪に活動の場を移している。

HARD ZEISS
5nuts skateboard shop
extrainstrument

撮影機材のお話を少し

みなさまお久しぶりです。
今回はマニアックな撮影機材の話を少しいたします。

スケートボードのビデオを撮影するための機材って色々ありますが、皆様も知っているVX1000とウルトラフィッシュアイ。
これが日本では人気のあるセットアップですね。
ちなみにですが、VX1000は1995年に発売されました。定価350000円です。高いですね。

ヨドバシでも買えましたが236250円。流石放送局でも使われた名機です。

そしてみんな大好き、VX1000専用のウルトラフィッシュアイは975ドルです。約11万円、高いですね。
11万円もするレンズに板ぶつけたらそりゃ大変ですよ。ちなみに傷がついたレンズをセンチュリーに送ると約400-500ドルくらいで修理してくれます。

ちなみに僕が一番好きなSD画質のカメラはパナソニックのDVX100Aです。フィルムライクな24P撮影ができる世界初のカメラでした。定価577500円!高い!ちなみに僕は新品で32万くらいで買いました。

そして時は流れ、スケートビデオはハイビジョン時代を迎えます。
一般的に一番スケートボードを撮影するのに適している組み合わせはパナソニックのカメラHPX175とやたらとでかいエクストリームフィッシュアイです。
とにかくでかいのですが魚眼率が一番強いのでスケートボードに適しているといわれています。supremeのビデオや今週公開になったQUASIのビデオもこのセットアップで撮影されています。
ちなみにHPX175の定価は63万円!高い!!!僕は以前33万円ほどで買いました。今考えると高すぎ。

そして誰もが憧れる通称「弁当箱」と呼ばれるエクストリームフィッシュアイはなんと3750ドル!約42万円!!ヒエー!と言っていますが以前僕買ったことがあります。たぶん3000ドルくらいでした。
センチュリーに修理を問い合わせたら、デッキがぶつかって傷がついた場合2000ドルで修理できるといわれました。いやいや、2000ドルって・・・。

大きいスケートカンパニーに所属するフィルマーは機材をメーカーから提供されている場合もあります。しかし日本のように個人で所有するにはあまりにも高すぎる撮影機材・・・。
正直なところ、iphone8の画質、本当に素晴らしいです。デスレンズプロと組み合わせてきちんと撮影できるアプリを使ったら、何十万もする機材よりきちんと撮れます。
しかし小さなカメラとレンズだと撮る方も滑る方もやる気が出ないのは事実。
是非お金持ち企業でフルレングスビデオを作りたいスケートメーカーの方、ご連絡お待ちしております(笑)。

ゆきひさ

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