今回は自分が撮影しているスケート写真の事を書こうと思います。
自分は20才の時に初めてニコンのフィルムカメラをスケートボードを撮影するために購入しました。
スケートボードの撮影の方法は独学で全て学びましたが非常に特殊な撮影です。ストロボを使わない撮影ならいいのですが、動体をストロボを使ってぴったりとブレなく止めることはその場の光を読み、特殊なストロボを使用して撮影する必要があります。スケートボードのアングルも非常に特殊です。魚眼レンズ、ロングレンズ、どちらをとっても非常に奥が深いです。
撮影の専門的な事はまた別の機会に話すとして、今回は1枚のスケート写真をレンズを覗いている撮影者側の意図を加えて説明するという企画「Behind The Lens-001」をやってみたいと思います。
「Behind The Lens-001」
2008年4月9日
Shun Moroi/back side flip
この写真はニコンのデジタルカメラD2Hで撮影しました。
ISO200、シャッタースピード1/10、F5.6で撮影。レンズはTOKINAの10-17mm/f3.5-4.5の魚眼ズームレンズ、ストロボ2灯ラジオスレーブを使用。
ライダーの毛呂井駿は昔から良く滑る仲で、この日は某所のセクションが置いてある駐車場内でスケート中にデジタル一眼で撮影しようということになり遊びながら撮影。
小さい飛び出しバンク(写真の左側の木でできてるセクション)を使って縦コーンをbsフリップで飛び越すことにしたのですが、手作りのしょぼいバンク全体を入れるとパークっぽくなるので、思い切ってバンク自体に寄ってほとんどセクションを写真に入れずに撮影。コーンは地面に置いたらさすがに低すぎるので落ちていたタイヤをかまして高さをアップ。スタイルを写真の中心よりわざと端に持ってきて、バンク側に読者の目がいかないように構図を決めました。
その後はとりあえずデッキ放り投げbsフリップをするよう指示。放り投げbsフリップは難しいですが、うまく回転すると縦周りでキャッチできるので玄人は良くやりますね(ジョシュキャリスとか)。
そんなこんなで、とりあえずスタイル入れまくった写真が完成。
実際のトライ回数は10-20回ぐらいだったと思います。
このバンクに寄った構図は昔からの定番で、90年代の古いスラッシャーやSLAPでは良くありましたね。
こんな感じで今までに撮影してきた写真をちょこちょこ小出しにしつつ、「Behind The Lens」で紹介していきたいと思います。
スケート動画でも何かミニ企画をやりたいと思っているのでそちらも少々お待ちください!
ゆきひさ