ベースフレームには直線的で肉厚なフレームが重厚感を演出するシルエットを採用。オールブラックの表面とは打って変わって、内側にグレーのグラデーションとキャラクターをプリントしたデザインがさり気なく主張する。カラーヴァリエーションはBlack/Grey Lens、Matt Black/Red Mirror Lensの2色展開。SABRESOW 各色ともに¥15,120
VHSMAG(以下V) まずはSABREの印象を聞かせてください。
ESOW(以下E) (藤井)竜太郎がSABREを使っていて「いろんな種類のサングラスが出てるんだな」っていうのを竜太郎を通して知っていました。それと、以前SABREからリリースされたKAMIモデルが印象的でした。で、それが欲しくてSABRE JAPANの先輩に「欲しい」って言って、おねだりしたことがあります(笑)。そのKAMIモデルのアイウェアは自分も気に入ってかけてましたね。
V 今回のコラボアイウェアのリリースの経緯は?
E 長い付き合いのSABRE JAPANの先輩が「SABREとなんかやれば」って声をかけてくれて、つなげてもらった感じですね。それが1年前くらい。じっくり取り掛かったというか、紹介してもらった後に担当者からなかなか連絡が来なくて…。「やっと来たか」って(笑)。
V ベースとなったモデルを選んだ基準は?
E 形がスカっぽいルーディなテイストのものを選びました。直線的で男らしい感じですね。前から結構気に入ってた型だったので、そのモデルをベースにして作りこんでいきました。
V 表面がオールブラック(グロスブラックとマットブラック)で内側にデザインが施されていますが、そのアイデアは?
E なんか「学ランの内側に刺しゅうを入れるみたいな…」、そういう感じですね。派手なアイウェアってぱっと見はかっこよかったり、モノとして見る分にはいいんだけど、いざ使うとなると結局あんまりかけなくなっちゃうから、なんとなく内側だけ柄が入ってる方がいいかなって。表面は黒で統一されてるけど、裏は派手な感じですね。粋ってやつですかね。
V デザインする上で難しかった点はどこでしたか?
E サングラスのデザインって初めてだし、描くところが本当に少ないからどうしようかなって思いましたね。でも自分の描くキャラクターを押してもしょうがないから、「柄かな」と。で、自分が好きな色、グレーのグラデーションを使ってできないかなと思って取り組みました。グレーから黒へのグラデーションが好きなんですよ。なので、そのグラデーションを内側にバシっと入れました。
V 紙と立体物のデザインの違いはどういう点でしょうか?
E デザインと絵を描くのはまったく違うし、ロゴマークを作るのと絵を描くのも違う。今回手がけたサングラスとかは普段使うもの。だからこそ「派手すぎてかけらんない」ものとかは嫌だし、自分でもかけられるものじゃないと。自分でかけるだけだったら真っ黒でもいいんだけど、それじゃオレがやる意味がないし(笑)。だからなんかしないとなって思いましたね。
V 今回デザインする上でこだわったことは?
E メガネというデザインできる範囲が少ないものに、どれだけ色が変わるところをもってこれるかって点です。あとは差し色に赤をワンポイント取り入れたところかな。
V 今回のコラボでは化粧箱やステッカーまでデザインされていますね。
E SABREのロゴとかをうまく利用しようと思って。SABREのハザードマークから自分の描くキャラクターが顔を出してみたり、SABREのAの部分を顔にしたり。あとはSABREの最後のEとESOWのEがかぶっているからつなげてひとつにしたりしました。そしたらそれがモデル名になってました。
V 出来上がったアイテムを手に持ってみた感想は?
E 「おおっ~、できたんだ!」って。「これいいじゃん」って思いました。やっぱり自分でも使えるデザインにしたから、単純に嬉しいかな。
V どういう風に使ってもらいたいですか?
E 夏の行楽のお伴に。スケーターでも海行くでしょ。それと照り返しの強い白めのコンクリートのパークに行ったときにかけたらいいんじゃない。でも、ヘルメットにサングラスってのもどうかと思うけど(笑)。
V 最後に、今後の活動予定を聞かせてください。
E 4月中に大阪のギラギラチャリ屋ってところで個展やります。それとLIBEのTシャツのデザインをやりました。もうデザインを渡してるのでそのうち出ると思います。で、多分FESN Laboratoryで発表会みたいなのもやると思います。
PROFILE
和をモチーフにしたユーモラスな作風で日本はもちろん海外でも注目を集めるアーティスト。
グラフィティやスケートボードをバックボーンに、オリジナリティ溢れる作品を生み出している。
Q.1 スケーターとしてのESOWへのメッセージ
10代中頃の大野 薫さん主催、湘南太陽の広場コンテストでの雨の中ふたりの決勝戦。とてもロマンチックだった🤣
Q.2 アーティストとしてのESOWへのメッセージ
LAの観光地で夜にサンプルの板に乗ってたとき、拳銃を持った4人組に引ったくられるまで抵抗してスケボーを渡さなかった男らしさっ。昔も今も変わらない頑固さが好き。永遠のライバル。
Q.3 SABRE×ESOWのコラボアイウエアについて
あまりかけないからよく分からないけど、持てるならひとつ欲しい。
Q.1 スケーターとしてのESOWへのメッセージ
ランプのピボットフェイキーが苦手で、練習の時に子供の頃に見たJesseくんの動きをイメージして練習してましたね。今でもフウライ堂に来る若いスケーターとも気軽に話したり、スケートや音楽とかも新しいものをチェックしてて、ほぼ自分は滑らないけどスケート好きで、芯はスケーターなストリートの人だなって思いますね。
Q.2 アーティストとしてのESOWへのメッセージ
まだドメスティックブランドから少ない頃から、Jesseくんの作ってたTシャツとか見てきて、ずっと描き続けててブレてない、考え方や物事に対するスタンスもハッキリしてて、名前が売れても昔から変わらない義理と人情に厚い人ですね。ちょっとダメで、気軽にエロ話やバカ話で盛り上がれるとこにシンパシー感じます(笑)。
Q.3 SABRE×ESOWのコラボアイウエアについて
柄もそうだし、色がまさにESOWカラー! それが内側全体に施されてる感じや、ロゴの部分や顔の絵がちっこく入ってるのも新鮮でかなり魅力的!
Q.1 スケーターとしてのESOWへのメッセージ
Jesseくんのスケートは子供の頃に体育座りで見とれてた感じです。当時のJesseくんのスケートはスタイルの塊でしたね。 “Ollie to 居酒屋”という斬新過ぎた言葉にも心奪われました。
Q.2 アーティストとしてのESOWへのメッセージ
’90年代に横浜の桜木町にグラフィティのエリアがあったんですけど、いつの日からかそこにJesseくんの大きな作品が出現したんですよね。当時スプレーであのサイズの絵を書くっていうハードコア感にかなり震えたのを憶えてます。
Q.3 SABRE×ESOWのコラボアイウエアについて
高級感があっていいですね。リリースおめでとうございます♥
Q.1 スケーターとしてのESOWへのメッセージ
僕が十代の頃の川田(Jesse)くんはスケーターとして雲の上の存在だったし、単純にもの凄く怖かったです(笑)。三十代になって初めて一緒にミニランプで遊んだ時に、実際に肌でベテランの安定した乗りを見た時に感動しました。あの人は映像などで観るより実際身体で感じる人ですね。
Q.2 アーティストとしてのESOWへのメッセージ
数年前に僕が運営しているスタジオ(debolbe Studio & Warehouse)で個展を催した時に、大きな白壁に絵を描きはじめたんですけど、下描き無しでいきなり描きだした時に驚愕しました。端くれながら僕も絵を描くんですが、ベースのスタイルが180度違う描き方なのですべてが刺激的で勉強になります。何より川田くんのくれる一言が今現在の僕の絵に自信を与えてくれている大きな要素であるのは間違いないです。
Q.3 SABRE×ESOWのコラボアイウエアについて
とても川田くんらしいデザインだと思いました。変に主張し過ぎて使いづらいモノより、実際に何にでも合わせられるデザインにする。それでいて「ESOW」という存在感がしっかりあるモノにしてしまうのはさすが川田くんだなぁと感動してます。