本作にはポンタスがこれまでに影響を受けてきたスケートビデオで使用された楽曲を敢えて採用。まずはPowell Peraltaの作品群のオープニングで使用されてきたリッパーの不気味な笑い声で幕が上がる。さらにはH-Streetの『Hokus Pokus』からCryの“Alone”、マーク“Gator”ロゴウスキーの伝記映画『Stoked: The Rise and Fall of Gator』からJohn Hogan & Mark Rogowskiの“Dudesblood”、Powell Peralta『Future Primitive』からJohnny Rad & The Jordanairesの“Skate and Destroy”、そしてPlanet Earth『Now ‘n Later』のブライアン・ロッティのパートからHandy with Shovelsの“Nervous Nightmare”。
「今回のビデオでは、まだオレがガキだった’87年から今日まで、スケートについて学んできたすべて、つまり幼少期から現在までの経験をすべて組み合わせてオレのスケート観を表現したつもりだ。今の若いスケーターにはピンと来ないかもしれないけど、これらの曲はすべて’80年代や’90年代、オレがガキの頃に影響を受けたスケートビデオへのリスペクトを表現するという意味で敢えて使用した。’80年代や’90年代を知っているスケーターは、ガキの頃に何度も繰り返して観たスケートビデオがあるはずだし、そこに収録されていたもので頭にこびりついて一生忘れられない曲があるはずだ。それから20年以上も経った今、そのような曲は新たな世代が次々と出てきたことで忘れ去られようとしている。今の若いスケーターが昔のビデオで使われている曲を知らないのは当然だ。今では誰も『Hokus Pokus』を繰り返して観たりしないからね。でも、誰かの記憶とスケートカルチャーの遺産、そして現代のスケーティングと過去の素晴らしい曲を組み合わせるという試みを行うことで、クラシックなスケートビデオのヴァイブスを生み出すことができると思う」
H-Street『Hokus Pokus』より、Cryの“Alone”が使用されたパート。
John Hogan & Mark Rogowskiの“Dudesblood”。
Powell Peralta『Future Primitive』より、Johnny Rad & The Jordanairesの“Skate and Destroy”。
Planet Earth『Now ‘n Later』のブライアン・ロッティのパート。リリックがタイトルに起用されたHandy with Shovelsの“Nervous Nightmare”は本パートの3曲目。