イタキモ


 オレの人生にマッサージは不可欠だ。ワンスアゲイン、オレの人生にマッサージは不可欠だ。頭脳よりも身体を酷使する仕事を担当しているため、基本身体はバッキバッキ。そんなボロボロのマイボディを癒やしてくれるのが、他でもなくマッサージなのです。
 いつ頃からマッサージがライフスタイルのひとつに定着したのか貞子ではなく定かではないけど、確か20代半ばからだったような気がする。撮影で訪れた際に韓国で受けた足つぼマッサージが「気持ちいぃ〜、ヨボセヨ〜〜」だったのがその原点かも。まさに自分史のマッサージルネサンスといいますか、今まで日本で受けてきた物足りなさを完全燃焼してくれたのです。今ではツアーに行った先々で、他のみんなが遊びに出かけたタイミングで現地のマッサージ屋に突撃するのが楽しみのひとつになっています。
 店選びのコツというのは特になくて、オンラインで調べたり現地の人間から情報をもらったり、近場の店に適当に入ったりとそのときのヴァイブスでまちまち。ゴッドハンドに当たるときもあれば、たださすっているだけのド素人に当たることもある。何を伝えなくてもツボを心得て無言で攻めてくる陰陽師みたいな人もいれば、どうでもいい話を永遠に続ける面倒な人もいる。当たるも八卦当たらぬも八卦。それでも束の間の異文化交流というか、有益無益問わず現地人と触れ合う(?)ことから吸収できる情報もある。特に言葉の通じない異国の地でつたない言語でコミュニケーションをとりながら疲労回復っていいもんです。
 ときには、トゥゲザーしてくれるスケーターの中に「マッサージは二度と行かない」なんて人も。理由は簡単、「痛い」みたい。イタキモの良さをわからない人には勧めようがない。そもそもフランス人は肩が凝るという概念がないって聞いたこともあるし、相性とか体質の問題だろう。ただひとつ言えるのは、マッサージにはロマンがある。

─KE

 

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