サンプリングの手法を駆使した楽曲とその元ネタを聴き比べるのが自分の密かな楽しみ。サンプリングといっても駅前でお姉ちゃんが新製品のガムやタブレットを配っているアレのことではなくて、既発の楽曲の一部分を用いて新しい曲を作るという方法で、Hip-Hopに多かったりします。いまいちピンとこないという方は、以下にわかりやすい楽曲と元ネタをいくつか貼ってあるので、ぜひ聴き比べて頂きたいです。「なるほど」と眼からウロコ間違いなしです。
両者を聴き比べて思うのが、昔のレコードの一部分を抜き出してループして新しい楽曲を生み出すというトラックメイカー/プロデューサーの発想力。曲をばらして組み直し、作り変えるという作業を経て作られた名曲の数々に毎度のこと脱帽しっぱなしです。
では「サンプリングの元ネタはどうやって調べるんだ?」とみなさん思うかもしれませんが、昔はともかく今は簡単に調べられちゃうんです。インターネットを検索すると大概は出てくるでしょうし、上記のようなサンプリング辞典なんていうのも世の中に出回ってます。しかもYouTubeには膨大な量の曲がアップされているので、聴き比べも簡単。PCならば中古レコード屋で手を真っ黒にする必要はありませんので、みなさんも気軽にディグってみてください。
そしてサンプリングとパクリの違いは、ざっくり言うと元ネタに対するリスペクトかなと思ってます。世の中には安易な劣化コピーも溢れていますから要注意です。そしてこれは自分の印象ですが、名曲はサンプリングネタも普通にいい曲だったりすることが多い気がします。
いいものは元ネタもいいんです(川平慈英風に)。
—TM
こちらは1:38くらいから。