海外のTVドラマのクオリティが高い。これまでに『ブレイキング・バッド』や『ウォーキング・デッド』、『キリング/26日間』や『ブリッジ』など、我慢できずに寝る間も惜しんでマラソン式鑑賞してしまう作品に出会ってきましたが、今回ご紹介するのもその類。その名も『ストレンジャー・シングス 未知の世界』という、Netflixで公開中のアメリカのドラマシリーズ。
　舞台は’80年代のインディアナ州ホーキンスという架空の小さな町。この町には超能力を研究するラボがあり、その周辺で起きる不思議な出来事が本作のテーマ。少年が失踪したり、超能力を持つ美少女や異次元の化物が登場したり、少年たちが団結して問題を解決したり。ハラハラどきどきするストーリー展開が魅力なのですが、SF、ミステリー、スリラー、ホラー、アドベンチャー、コメディ、ロマンスといったさまざまな要素が組み込まれているため誰でも楽しめる内容。
　舞台が’80年代ということで『グーニーズ』や『E.T.』、『スタンド・バイ・ミー』といった同時代の名作にオマージュを捧げていることもあり、当時の映画ファンにはうれしいギミックも散りばめられています。たとえば、『グーニーズ』のマイキー役を演じたショーン・アスティンが出演していたり、カット割りや演出に過去の名作との共通点があったり。さらにゲーム、ラジカセ、トランシーバー、固定電話や水銀体温計など懐かしい当時のアイテムの数々が登場し、BGMもザ・ポリスやシンディ・ローパーなどを起用。主人公の母親役のウィノナ・ライダーもいい味を出しています。
　’80年代を知っている人でも知らない人でも、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』はノスタルジックな気持ちにさせてくれながらもしっかりとストーリーに引き込んでくれる作品。現在はシーズン2まで公開されているのですが、この作品を観るためだけでもNetflixに加入する価値のある最高のドラマシリーズです。本作はマラソン鑑賞してしまうこと必至。あー眠い。

–MK