「あなたと、コンビに、ファミリーマート!」なんて陽気な音楽につられたわけではないけれど、体調が芳しくなかったので夜中に薬のヒグチと合体した近所のファミマへ。引きはじめはなんといっても“葛根湯”ってことで意気揚々と薬コーナーの陳列棚にアプローチすると、オーマイガッド、全部シートで覆われているではありませんか。
「すいませ〜ん、葛根湯ひとつお願いしま〜す」と200%紳士なトーンで店員さんに声をかけると、「いま担当者が不在で販売できないのですよ」。なんでも葛根湯は医薬品登録販売者がいないと販売できないとのこと。とはいってもこんな時間帯に困ってるんだし、ここはひとつ夜露死苦お兄さんAyyyy、と満面の笑みでお願いしても「規則なんで…」の一点張りで売ってくれま1000。「おい、ボケ、カス、いてまうぞコラ!」とは言わなかったけれど、日本人の融通のきかなさにげんなり。となると万引き家族! いや独り身だ。どうしても諦めきれないオレはひとまず雑誌コーナーで立ち読みして怒りを鎮める(なるほど人妻が狙い目か、フムフム)。しばらくすると奥の方から外国人のアップカマーがレジへ。浅黒いパキスタン人かインドネシア人と思わしき青年がレジをポチポチしだすと、先程の日本人はスタッフルームへ。い、今だ! すかさず葛根湯をグラブして涼しい顔で外国人スタッフの前に差し出すと「924 Yenデェス」。
コンビニや飲食店なんかで外国人スタッフがつたない日本語で頑張っていると、妙なシンパシーを感じます。10代の頃に自分もアメリカのスーパーでバイトしていたので。まあ、オレの場合は日本人向けのジャパニーズスーパーだったけどね。
─KE
※本文と動画はなんら関係ありま1000