非常に暗いタイトル。原題は『The End of the F***ing World』。海外では基本的にNGとされる“Fワード”を敢えてタイトルに使用した尖った作品。本作ははみ出し者の高校生ふたりを中心に話が展開していくイギリス発のTVドラマシリーズなのですが、10代の青春のヒリヒリ感にブラックユーモアが加わり、どこかスパイスが効いて洒落た雰囲気が漂う良作。
殺人願望を持つサイコパスの少年ジェームスと家庭環境に問題があり家出を夢みる少女アリッサがロードトリップに出かけ、さまざまなトラブルに巻き込まれていくというのが本作のストーリー。このような普通でないふたりが主人公ということで実にカオス満載。その内容は敢えてここでは書きませんが、各エピソードの尺がそれぞれ20分ほどで全8話という構成、全エピソード合わせても3時間弱。なので、アテンションスパンが短い人でもあっという間に観られるようになっています。
タイトルが物語るようにハッピーエンディングは期待できませんが、Netflixに加入している人は是非観てください。10代の突発的な行動がいかにクレイジーな事態を招くか。エッジーな本作を観ていると、10代の頃のひりつく感覚が蘇ってきます。あくまでもブラックコメディなのでご安心を。
–MK
こちらは英語のみですが、Netflixではもちろん日本語字幕あり。