カラコミの最新作トネ(失敬)ではなく『TONE(トーン)』はご覧になりましたか? そういう自分はまだ観れていないのですが、豪華ライダー勢に紛れて中年スケーター(失敬)ではなくナイスミドルが奮闘しているとかいないとか。中でも、ディレクターであるオフェラ(失敬)ではなく小原の渾身のフルパートが巷で噂になっているようです、はい。
さて、先日こちらで公開されたアレックス・チャンのFeatureパートに震えたというスケーターも多いかと思いますが、いわゆる中年世代のフルパートは個人的に感慨深いモノがあります。もちろんヤブから棒にオジさんがフルパートを出しても寒いだけなのですが(別に自由だけど)、若い頃から継続してフルパートを作ってきているという土台の上、現在進行系という事実に頭が下がります。人間40にもなればどこかしらガタついてきても不思議ではありません。長年肉体を酷使してきたであろうことはもちろん、スケートのためにいろんなモノを犠牲にしてきたことも想像に難くありません。時間、仕事、プライベート、人間関係などなど、好きなことを追求することによって生じる代償を受け入れる覚悟なくして、フルパートなんざコンプリートできない。言葉にすると陳腐に聞こえるかもしれないけど、要するに“生き様”ってやつなんです(ビガップス)。一方で最近目に余るのは、スケートしているのかしていないのか分からない輩がポーザーメディアでスケートについてあれこれ語っているみたいなんだけど、「スケートボードは口じゃなくて背中で語るんだよ!」と友人のヤ⚫マーが申しております。
ちなみに耳寄りな情報によると、中年世代の鑑、田口 悟のFeatureパートが近日完成だとか。酸いも甘いも知り尽くした熟練の匠と魂の叫びを、心して待つのだ。ビビビッビ、オン・マイ・ビート!!
─KE