最近、個人的にベン・レイボーンがアツい。無骨さと優雅さを持ち合わせ、即興的なラインを組むためにどのようなトリックが炸裂するか予想できない。’80年代に流行ったような、ある意味滑稽ともいえるトリックを敢えて取り入れ、スケッチーで荒々しいスタイルさえも魅力的に感じさせることができるオールラウンダー。トランジションのスキルがレイボーンの最大の武器ではありますが、ストリートを滑るようにバーチカルやプールで素晴らしいスケーティングを魅せる感じがたまりません。
そんなレイボーンが、先日“Backyard Bizarro”というミニビデオをThrasherから公開しました。フロリダの山奥のバックヤードランプで撮影された1 Dayセッション。タイトルにある“Bizarro”とはスペイン語で“奇妙”という意味なのですが、収録されたレイボーンのスケーティングもまさに奇妙そのもの。フラットボトムまで落ちそうな意味のわからないロールインやケビン・スターブ譲りのミュートグラブのブラントなどを、ド渋なインバートやエアーと組み合わせながらセッションを楽しんでいます。ノーパッドで魅せる計算されていないスケーティングが実に素晴らしい。
ということで、“Backyard Bizarro”をまだ観ていないという人は今すぐチェック。型にはまらず、人を小馬鹿にしたようなシニカルなスタイルが最高です。
–MK
こちらはオマケ。テキサスで開催されたX-Gamesでのレイボーンのラン。メインコースではなく、主にプラットフォームの上でパフォーマンスをしています。このような大舞台でコフィンでコースインするとは……完全に小馬鹿にしています。