ブラインド

 1989年に、World Industries系列のデッキブランドとしてマーク・ゴンザレスを中心に発足されたBlind。デビュー作となった『Video Days』は、現在は映画監督として著名なスパイク・ジョーンズが撮影したというのはあまりにも有名。マーク・ゴンザレス、ジェイソン・リー、ルディ・ジョンソンがOGメンバーで、ガイ・マリアーノとジョーダン・リクターが後に合流。ちなみにブランドとして公にデビューする直前までダニー・ウェイも在籍していたとのことで、ゴンズパートの背景に映り込んでいるのも確認できます。
 ’90年代前半はBlindが中心にスケートコミュニティが形成されていたといっても過言ではなく、スケートのトリックはもちろん、ファッションやスタイルといった側面をもリードする強力な影響力でスケートシーンを席巻。その後、Blind第2世代と呼ばれるティム・ギャビン、ヘンリー・サンチェス、ブライアン・ロッティが合流。このときにはゴンズとジェイソン・リーは離脱。そうこうするうちに、ジェロン・ウィルソン、ロン・バーティーノらが第3世代のメンバーとして加わり、その後ロン・クレーガーやギデオン・チョイらが第4世代として加入したと記憶しています。とはいってもこれ、わずか4、5年間での出来事なので、未成熟で実験的だった当時のスケート業界の姿を如実に表していることがうかがい知れます(世界的に見ると神レベル)。
 ’90年代半ばを過ぎると安定期(?)に入り、テクニカルスケートの代名詞的なデッキブランドとして今に至るのですが、ベテランのロン・クレーガーのちょっと前のチーム離脱は個人的にザ・ショック! とまあ、駆け足ではありますが自分の知る限りのBlindの歴史を綴ってみたのですが、事実と異なっていたらゴメンなさいm(_ _)m
 紆余曲折を経ながら、ブランド設立から15年以上経ち、新たなフェーズを迎える新生Blindチームの来日決定。“FULL FUJI”と題したジャパンツアーを9月17日より決行するということなので、この機会に生の滑りをチェックしていただきたい。
 「盲目であることは、悲しいことです。けれど、目が見えるのに見ようとしないのは、もっと悲しいことです」by ヘレン・ケラー。

–KE

 

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