自分的2016年・夏のイベントといえばやはり『Mother Lake』。イケてるスケーターたちとの琵琶湖ツアーに同行させてもらいました。京都や奈良といった主役になりがちな地方都市を避けて、敢えて琵琶湖周辺にデスティネーションを設定したくだりについては、現在発売中のSLIDER誌にて綴ってあるので、そちらをご覧いただきたい。動画と特集記事を見ていただければツアー中のヴァイブスや内容はおおよそ伝わってくるかと思います。ツアー中は基本的に全体行動なので腹が減るタイミングも同じだったりとなにかとシンクロ率高め。なので自分だけの印象深い出来事というのは見つけにくいのですが、今回は思いがけないところで遭遇したのです。
最終日の晩、打ち上げも兼ねて京都のスケーター行きつけのお店でちょっとした飲み会に参加させてもらいました。若手は居合わせた女子と話も弾み、次のお店へとハシゴ。「空気読めよ!」って無言の圧を感じとった年長組の自分とイトシンは一足先にフェイドアウトならずカットアウト。ステイ先のビジネスホテルはお隣の滋賀県にあったため、一山越えれば20分で着くとのことだったので、有料道路を使わず山道を選択。TPPや少子化について熱っぽく議論をしながら(嘘)真夜中のドライブをしていると、謎の物体が突如視界に飛び込んでくるも、反射的にハンドルをきりギリギリセーフ。当たり屋! ではなく鹿ですよ、野生の鹿。あまりにも一瞬の出来事だったので同乗していたイトシンは見えていなかったらしく、叫び声を上げるオレのほうにビビったみたい。マジで間一髪だったので心拍数上がりつつも、夜中の3時でもあったのでステイ先へと急ぐと(かなりスローダウンしながら)、山道を降りる直前ぐらいで、またしても遭遇。今度は道の真ん中で、大鹿が車の行く手を阻むかのように止まっているのです。ヘッドライトを受けた赤目の鹿がジッとこちらを見ている光景は、さながら『もののけ姫』のヤックルではないか!? と錯覚するほど。誤解のない様に付け加えておきますが、自分は酒一滴も飲んでおりません。
ツアーの最後にまさか野生の鹿を拝めるとは1mmも思っていなかっただけに、想定外の邂逅にブチ上がり。写メに収めようとiPhoneに手をかけた瞬間にその大鹿はすぅーと暗闇へと消えていったのです。企画的には記録に収めておきたかったけど、シカたないか…。「カントリ~ロ~ド、テイクミー・ホ~ム ♪」
–KE