’90年代初めに絶大な人気を誇ったアパレルブランドがありました。’92年にケン・ブロックとデイモン・ウェイによって立ち上げられたDroors(前身はEight Ballというブランド)。なぜ今さらこのブランドなのか。それは、昨年公開されたDCの“Street Sweeper”でジョン・シャナハンらが復刻Teeを着用していたこともあるのですが、近いうちにブランドとして復活するという噂が耳に入ったから。
チームに在籍したのは、マット・ヘンズリー、ダニー・ウェイ、コリン・マッケイ、ジェレミー・レイ、ジェイソン・ディル、ジョシュ・ケイリス、カール・シップマン、SJ、カリーム・キャンベルなどなど、’90年代を代表する錚々たる面子ばかり。’94年にはジャパンツアーも行われてディルやカリームが来日したこともあり(このツアー中に米坂淳之介が来日していたカリームによってMenaceにフックアップされた)、今年でブランド設立25周年を迎えるDC Shoeもこのブランドから派生。極上スケーターのラインナップとDCを生んだブランドというだけでもDroorsの凄さが伝わると思います。
そんなDroorsも2000年代初めに消滅してしまったわけですが、’17年にトレードショーでポップアップストアをオープン。そこで少量ではあるものの復刻されてDCの面々が着用するようになり、“Street Sweeper”で再びDroorsの残したレガシーに注目が集まるようになったというわけ。さらに先日パリで行われたファッションウィークでもポップアップストアをオープンさせたばかりで、公式サイトとインスタグラムも開設した様子。本格的な復活もただの噂話ではなさそうです。
ちなみにDCというブランド名の由来はダニー・ウェイとコリン・マッケイのファーストネームの頭文字である「D」と「C」ではありません。Droors Clothingの頭文字の「D」と「C」。なにはともあれ、復活が待ち遠しい!
–MK